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XMの移動平均線設定方法と使い方を紹介【テクニカル分析】
XMでトレードをはじめたばかりの初心者が上手く勝てず、色々なテクニカル分析に手を出すのはよくあることです。
しかし、FXでは様々なテクニカル分析に手を出すよりも、1つのテクニカル分析を長く深く使った方が、取得の度合いから勝率を上げることができると言われています。
そのため、まずは1つのテクニカル分析を決めて使いこなせるまで練習すべきなのですが、どのテクニカル分析を使い始めれば良いのかについて初心者だと分からない場合が多いでしょう。
そこで、初心者がはじめに覚えるべきテクニカル分析としておすすめなのが移動平均線です。
移動平均線は多くのトレーダーが使っており、恐らく使ったことが無いトレーダーはいないというくらいに普及しているものです。
多くのトレーダーが使っているということもあり、初心者でも覚えればすぐに使うことができ、次回のトレードから活用することができます。
今回は、移動平均線についてXMでの設定方法と使い方について紹介をしていきます。
移動平均線とは?
まずは移動平均線について紹介をします。
移動平均線とは、一定期間の価格を平均化した線となります。
5MAや20MA、100MAや200MAといった表示で使われ、5や100といった数字は期間のことであり、MAはMoving Averageの略で移動平均線の事です。
もう少し分かりやすく具体例で解説をすると、日足のチャートにおいて5MAを表示させると5日間分の価格の移動平均線のことで、1時間足のチャートにおいて5MAを表示させると5時間分の価格の移動平均線となります。
そのため2時間足の5MAなら10時間分、5分足の5MAなら25分間分と、MA×表示時間で計測期間は計算することができます。
移動平均線の期間は基本的に自由に設定することができますが、良く使われる期間としては、5、20、25、50、100、200などが使われています。
自分独自の期間で設定しても問題ありませんが、初心者であれば良く使われている移動平均線を使った方が、多くのトレーダーが意識している価格などがわかるためおすすめです。
指数平滑移動平均線
先ほど紹介をした移動平均線の事を、通常の移動平均線として単純移動平均線(SMA)と呼ぶのですが、移動平均線には他の種類もあり、一応紹介をしておきます。
まずは、単純移動平均線の反応をより良くした指数平滑移動平均線です。(黄色線)
指数平滑移動平均線(EMA)は、直近期間の価格に比重を置いた移動平均線です。
単純移動平均線だと、どうしても全ての価格が平均化されているので、直近の価格で急激な変動が起きても反応が鈍くなってしまうので、トレンド転換などがすぐにわからないといった弱点があります。
その問題を解決すべく、期間中の中でも直近の価格に比重をおくことで、移動平均線の反応を良くしたものが指数平滑移動平均線となり、価格変動に敏感に反応してくれます。
加重移動平均線
加重移動平均線(WMA)は、指数平滑移動平均線と同様に直近の価格を重視した移動平均線となります。(赤線)
反応の度合としては、指数平滑移動平均線>加重移動平均線>移動平均線となり、加重移動平均線は直近の価格を重視していても、指数平滑移動平均線の方が反応が良いです。
計算の内容として5WMAなら、日足で5日目の価格は5倍、4日目の価格は4倍、3日目の価格は3倍といったように直近価格になればなるほど重点がおかれています。
指数平滑移動平均線は、直近の価格のみを2倍で計算するので反応が加重移動平均線よりも高いのです。
ただ、反応が良い指数平滑移動平均線や加重移動平均線を使うと、テクニカル分析においてだましがでるので、単純移動平均線の方がシンプルな分析を行うことができます。
XMのMT4の移動平均線設定方法
では実際にXMで移動平均線(単純移動平均線)を設定する方法を紹介します。
XMでは取引ツールにMT4を採用しているため、MT4での移動平均線設定方法となります。
設定方法
まずはMT4上部にあるメニューから「挿入」→「インディケーター」→「Moving Average」を選択しましょう。
選択をすると、Moving Average 移動平均線の設定画面が表示されます。
こちらで「期間」と「スタイル」を設定しましょう。
例えば、普段日足でトレードをしており100日移動平均線を表示させたければ期間に100と入力をし、200日移動平均線を表示させたければ期間に200と入力してください。
それとスタイルで、チャート上に表示をさせる移動平均線の色を指定しましょう。
色は自分見やすく、他の表示物と色が被らないものであれば、何色でも問題ありません。
今回は期間を200でスタイルをRed(赤)で設定しました。
設定を完了すると、上記画面の通りチャート上に移動平均線が表示されるようになります。
削除方法
移動平均線を設定後、期間を変更したり移動平均線を一度消したい場合が出てきます。
そのための、設定をした移動平均線の削除方法を紹介します。
MT4画面上部のメニューで「チャート」→「表示中のインディケーター」を選択しましょう。
現在表示をされているインディケーター(移動平均線)が一覧で表示をされるので、消したいインディケーターを選択し、右側にある削除ボタンを選択してください。
ちなみに編集を選択すると、インディケーターを設定した際の画面が表示され設定変更を行うことができます。
インディケーターの削除が完了すると、チャート上から設定をした移動平均線が消えます。
MT4では、インディケーターを同じ要領で設定削除することができるので、ぜひ活用してみてください。
移動平均線を使ったテクニカル分析を紹介
ここからは実際に、移動平均線を使ったテクニカル分析を紹介します。
移動平均線の大きな役割としては、現在のトレンドを知ることです。
トレンドとは、流行などの意味で為替において上昇が続いているのか、下落が続いているのかを差す言葉となります。
例えば、ドル円において円安ドル高でチャートが右肩上がりに上昇をしている場合には上昇トレンド、円高ドル安でチャートが右肩下がりに下落をしている場合には下降トレンドといったように使われます。
このトレンドは、チャートのローソク足を見て判断することもできますが、一目で判断することが難しい場合もあるため、一定期間の平均価格が表示される移動平均線の向きで判断を行うのです。
移動平均線が右上に伸びている場合には上昇トレンド、右下に伸びている場合には下降トレンドと言ったようにです。
ゴールデンクロスとデッドクロス
移動平均線を使ったテクニカル分析で一番有名なのが、ゴールデンクロスとデッドクロスになります。
こちらのテクニカル分析は、移動平均線を2本使ったテクニカル分析となり、短期と長期の移動平均線を使うのです。
ゴールデンクロスは、長期線を短期線が下から上に突き抜けた際に判別することができる分析で、チャートが下降から上昇に転換した際のサインとなります。
デッドクロスは、長期線を短期線が上から下に突き抜けた際に判別することができる分析で、チャートが上昇から下降に転換した際のサインとなります。
こちらはドル円1時間足のチャートで、赤い移動平均線が100MA、黄色い移動平均線が50MAとなります。
黄色丸部分で短期50MAが長期100MAを下から上に突き抜けており、ゴールデンクロスのサインが出ており、その後も右肩上がりで上昇を続けています。
これがゴールデンクロスによってトレンドが転換した瞬間となるのです。
デッドクロスの場合には、これと逆の形になるということです。
このサインに従ってトレードを行えば、ゴールデンクロスが出現したら買いポジションを持ち、デッドクロスが出現したら決済を行うという手法ができるのです。
サポートラインとレジスタンスライン
FXでは、価格が反発したり維持されるラインとして、サポートラインとレジスタンスラインが使われます。
サポートラインは下値支持線と呼ばれる、通貨の価格がライン以下に下がらずサポートをされた形で維持をするラインです。
こちらはドル円日足チャートに100MAの移動平均線が引かれたものです。
100MAがサポートラインとして機能し、何度がドル円の下落が100MAで反発していることが分かります。
このように、移動平均線はサポートラインとして、下値の下限値として機能することがあるのです。
レジスタンスラインはサポートラインとは逆に上値抵抗線と呼ばれる、通貨の価格がライン以上に上らずに反発される形で維持をするラインです。
こちらもドル円日足チャート100MAですが、100MAがレジスタンスラインとして上値の反発点となっていることが分かります。
移動平均線は単にトレンドやゴールデンクロスなどの転換サインとして使えるだけではなく、トレンド中においてサポートレジスタンスされるラインとしても活用することができるのです。
そのため、サポートをされる点で買いでエントリーをしたり、レジスタンスされる点で売りでエントリーという手法を取ることもできます。
移動平均線の弱点
使いやすいテクニカル分析として人気がある移動平均線ですが、どうしても弱点となってしまうポイントがあります。
それはレンジ相場の時には機能しないというポイントです。
レンジ相場とは、一定価格間において価格変動が起きる相場のことで、トレンド相場とは逆に方向性がない相場です。
一定の価格帯で変動していることはわかるのですが、どのタイミングで反発したりするのかがわからないため、レンジ相場中はトレードをしないトレーダーもいます。
そのレンジ相場では、移動平均線は役に立たないテクニカル分析となるのです。
上記画面は、ドル円の1時間足で赤が100MA、黄が50MAのチャートです。
画面中央で一定の価格を行ったり来たりしていることが確認できます。
つまりレンジ相場であり、移動平均線も方向性を示さず、ゴールデンクロスとデッドクロスを繰り返しています。
このようにレンジ相場では、チャートに方向性がでないため移動平均線が機能しなくなるのです。
そのため、移動平均線が機能しなくなったらレンジ相場を疑ったり、レンジ相場と分かったらトレードをしないのも一つの手です。
移動平均線単体で使うよりも、他のインジケーターと組み合わせた方が効果が高い
移動平均線は、インジケーターの中でもトレンド系のインジケーターとなります。
そのため移動平均線だけを使ってトレードをするよりも、他のオシレーター系やボリューム系のインジケーターと併用した方が効果的にテクニカル分析を行う事ができます。
例えば、移動平均線とRSIやRCIを併用させることで、移動平均線でトレンドを確認しながら、オシレーター系のインジケーターで買われすぎや売られすぎを判断していくといった、手法ができるようになります。
基本的に、単純移動平均線と加重移動平均といった、移動平均線同士を組み合わせない限り、どのインジケーターと組み合わせても問題ないので、自分流の組み合わせを探してみましょう。
テクニカル分析は最強のツールではない
テクニカル分析を使ってトレードをしていると、テクニカル分析に頼り過ぎたトレードになります。
テクニカル分析は確かに効果手で勝率を上げることができますが、完璧なツールではありません。
特に相場ではテクニカル分析が効くこともあれば、ファンダメンタル分析の方が効く場面もあるので、テクニカル分析を過信しすぎないようにしなければならないのです。
実際に、リーマンショックやコロナショックのような暴落はテクニカル分析では予測することが厳しかった事があり、テクニカルを重視し過ぎたトレーダーは大きな損失を抱えてしまいました。
つまり、テクニカル分析だけを重視するのではなく、ファンダメンタル分析もきちんと行いながら併用していくことが、勝てるトレーダーへの一歩となるのです。
そのため、テクニカル分析は最強のツールではないと意識しながら、トレンドが発生している場面などのテクニカル分析が優位となる際に活用をしていきましょう。
まとめ
以上がXMの移動平均線設定方法と使い方の紹介となります。
XMのMA4は使いやすく高性能のツールであるため、移動平均線だけではなく様々なインジケーターを追加することができます。
ただ、インジケーターを追加し過ぎると、チャートが見づらくなったり、テクニカル分析がやりにくくなるので、必要なものだけを表示させるようにしましょう。
そして、テクニカル分析をあまり使ったことがない初心者は、まずは移動平均線から使い始めて見てください。
移動平均線は、他のインジケーターと組み合わせやすいので、今後のことも考えると尚更です。
MT4ならすぐに移動平均線を導入することができるので、好みの設定を探しながら使ってみましょう。