更新:2020.05.09 作成:2020.05.09

海外FXでは両建ての方法に注意。禁止の両建てと可能な方法を徹底解説

海外FX 両建て

 

同じ通貨ペアで買いと売りの両方のポジションを同時に保有することを、両建てといいます。

 

両建てをしている間は、相場の変化に関係なく利益と損失を同額でキープできるので、その性質を利用すれば取引を有利に進めることが期待できます。

 

両建てには様々な手法があり、手法によって異なる利益を出すこともできます。

 

一方、海外FXでは両建てのうちいくつかの手法は業者によって禁止されている場合も多いです。

 

業者が禁止している両建て方法で取引を行った場合、利益の変換や口座の凍結などのペナルティを受ける可能性があります。

 

海外FXを始めたばかりの初心者の場合、どのような両建てが禁止されているかを把握するのは簡単ではありません。

 

そこで今回は、当編集部が両建ての仕組みや禁止されている場合が多い方法などをわかりやすく解説していきます。

 

禁止されていない両建ての方法もご紹介しますので、ぜひ最後までご覧ください。

 

両建てのメリット

 

海外FX 両建て

 

両建てでFXの取引をするメリットをご紹介します。

 

 

損益を固定できる

 

両建て取引を実行することは、同じ通貨ペアのポジションについて、買いと売りの相反する両方の状態を保有しているのが特徴です。

 

反対方向の状態を同時に保有することで、取引の間は損益幅が動かないようになります。

 

損益が停滞している状態をあえて作り出すことで、今後の展開を読みきれないときに様子見の時間稼ぎができます。

 

損益を意図的に固定することで、利益を求める方向に動くか、損切りを実行するかを判断するための時間を確保するものです。

 

両建てによって時間を稼いで戦略を練れば、取引をより有利に進めやすくなります。

 

例えば、まだ利益が上昇する可能性があるものの、売りシグナルも発生しているので判断に迷うときなどに効果的です。

 

 

相場のうねりに効果的

 

FXの相場は、上昇と下降のトレンドをリズムを刻むように形成していくのが特徴です。

 

グラフで見ると、ちょうど波のうねりのような形になります。

 

うねりを全体として見ると上昇しているものの、短期的なスポットで見ると下降している場合もあります。

 

両建て取引は、うねりの下降している部分で利益をキープするのに力を発揮します。

 

両建てによって売りポジションをキープしておくと、うねりの下降部分で売りエントリーに切り替えることで資金の効率を上げやすくなります。

 

同時に買いポジションを保有しておけば、コンスタントな利益の上昇も確保できます。

 

相場の上下するうねりを利用して利益を出す方法をうねり取りといいますが、両建て取引はうねり取りのタイミングを確保するのに役立ちます。

 

両建てのデメリット

 

海外FX 両建て

 

海外FXで両建てをする場合のデメリットをご紹介します。

 

 

決済するタイミングが難しい

 

両建て取引は決済をすべきタイミングを把握するのが難しいというデメリットがあります。

 

両建てをしている最中は損益の幅は変化しませんが、売りか買いの片方を決済した時点で、見込みを誤れば損失を出してしまう可能性があります。

 

せっかく両建ての体制を整えて作戦を練ったとしても、決済のタイミングを誤って損失を出してしまうと元も子もありません。

 

かといって、決済すべき最適のタイミングを常に把握しておくのも簡単ではありません。

 

両建て取引でコンスタントに利益を出すためには、初心者のうちはトレード自体に慣れることが重要です。

 

相場が流れる感覚をつかんでおけば、決済すべきタイミングも自然に把握できるようになります。

 

 

相場が乱高下すると損失になりやすい

 

両建ては相場が比較的安定している状態のときは効果的な手法ですが、相場が大きく変化すると、損失も大きくなりやすいのが特徴です。

 

両建ては2つのポジション同時に保有することになるので、両建てがうまく機能しなくなった場合、損失も2倍になってしまうリスクがあります。

 

特に、指標発表などが原因で相場が乱高下した場合は要注意です。

 

乱高下によって損失が膨れ上がり、ロスカットにつながる可能性があるからです。

 

両建て取引をする場合は、相場の変化に常に気を配ることが重要です。

 

海外FXで両建てが禁止される理由

 

海外FXで両建て手法の多くが一般に禁止されている理由は、ゼロカットシステムに関係しています。

 

ゼロカットシステムとは、手持ちの口座残高がマイナスになってしまった場合に、追証が発生せずに損失分を業者が負担してくれて、口座残高が0にリセットされるシステムです。

 

ゼロカットシステムは口座残高がマイナスになるリスクを気にせずにトレードできるため、海外FXの大きなメリットになっています。

 

一方、ゼロカットシステムの性質上、業者としては両建てを禁止する必要性が高くなっています。

 

 

ゼロカットシステムと両建ての関係

 

ゼロカットシステムの性質を利用すると、損失を業者の負担にしつつ、ひたすら利益を追求することが理論上は可能になります。

 

例えば、資金の総額が10万円の場合に、全額を投入して複数口座で両建てをしたケースで考えてみましょう。

 

指標発表によって相場が大きく変動し、口座Aが20万円の利益、口座Bが20万円の損失になったとします。

 

20万円のプラスと20万円の損失なので、一見すると差し引き0で利益は出ていないように見えます。

 

ところが、ここにゼロカットシステムが関係してきます。

 

手持ちの資金は10万円だったので、20万円の損失のうち、マイナスの10万円分については業者が負担しています。

 

それによって実際の損失は10万円しかないので、20万円の利益と差し引きすると実は10万円のプラスが出ています。

 

ゼロカットシステムの性質を利用して両建てを繰り返せば、損失を業者の負担にしながら利益を上乗せしていくことが可能になります。

 

業者にとってはゼロカットシステムが適用されるたびに損失を負担しなければならないので、両替を野放しにしておくと自分の損失が膨大になってしまいます。

 

それを防止するために、複数口座での両建てなどが多くの場合に禁止されるという仕組みです。

 

海外FXで一般に禁止されている両建て方法

 

海外FX 両建て

 

海外FXの業者で禁止されていることが多い、両建ての手法をご紹介します。

 

手法を検討する場合、業者に禁止されていないか必ず確認しておきましょう。

 

 

複数口座での両建て

 

海外FXでは、1つの業者で複数の口座を保有することが一般的に可能です。

 

その仕組みを利用して、複数の口座にまたがって両建てをする方法です。

 

ゼロカットシステムは口座ごとに発生するので、複数の口座を作ってそれぞれで両建てすれば、一方は買いポジションを続けて利益を出し続け、もう一方は売りポジションでゼロカットシステムを発動させてロスをカットすることが可能になります。

 

トレーダーにとっては利便性が高い半面、業者にとってはゼロカットシステムの負担が大きくなるため、一般に多くの業者で禁止されている手法です。

 

 

異なる業者間での両建て

 

複数の口座を利用した両建てと手法はほぼ同じです。

 

業者Aで買いポジションをキープし、業者Bで売りポジションをキープします。

 

相場が上昇すれば買いポジションの業者の口座で利益を出しつつ、売りポジションの業者の口座ではゼロカットシステムによって損失を業者の負担にする方法です。

 

複数の業者にまたがることでバレにくいと思われがちですが、実際には様々な方法から把握されることがあります。

 

 

ボーナスを利用した両建て

 

海外FXの特徴の1つである、ボーナス制度を利用した両建ての方法です。

 

例えば、入金100%のボーナスがある業者Aと業者Bに入金して両建てし、為替の変動を待ちます。

 

為替が大きく変動して1つの口座でロスカットが発生しても、証拠金以上の損失はありません。

 

一方、もう1つの口座では為替の変動によって大きな利益を出していますが、ボーナスの分だけさらに利益が上乗せされています。

 

ボーナス制度を利用して両建てをすると、ゼロカットシステムによって損失を最小限にしつつ、ボーナスの分だけ大きく利益を出すことが可能になります。

 

そのため、ボーナス制度を導入している業者では一般にボーナスを利用した両建ては禁止されています。

 

海外FXで禁止の両建てがバレる理由

 

海外FX 両建て

 

同じ業者で両建てをすれば把握されやすいものの、異なる業者にまたがって両建てをすればバレにくいのではと思われるかもしれません。

 

ところが、異なる業者間の両建てであっても、様々な理由からバレてしまう可能性があります。

 

 

プラットフォームからバレる

 

海外FXで両建てをする場合、業者が異なってもMT4やMT5などのプラットフォームが共通であると、両建てがバレてしまう可能性が高くなります。

 

プラットフォームが共通の場合、データベースの中に取引の記録や顧客の情報が記録されているので、情報をたどっていけば異なる業者間の両建てであっても把握されてしまう場合があるからです。

 

具体的にどのような方法で両建てをチェックするかはケースによりますが、何度も両建てをしていれば動きを把握されやすくなります。

 

 

ブリッジからバレる

 

海外FX業者が注文を流す場合、ブリッジと呼ばれるブローカーを介して注文することがあります。

 

大手の業者であればブリッジを介さない場合もありますが、中小規模の業者の場合はブリッジを利用するのが一般的です。

 

海外FXの主なブリッジとしてisPrimeやEBSなどがありますが、業者が同じブリッジを介して注文を流している場合は、業者間の両建てが把握されてしまう可能性が高くなります。

 

同じブリッジの場合は同じ接続サーバーを使用して注文を流すので、それによって両建てがバレてしまうという仕組みです。

 

両建てをした場合のペナルティ

 

業者によって禁止されている両建てをした場合、状況によって様々なペナルティを科される可能性があります。

 

ペナルティの内容は業者によって異なりますが、利益の変換、出金禁止、口座の凍結、取引停止などどれも重いペナルティばかりです。

 

せっかく両建てで利益を出したと思っても、出金が禁止されれば利益の意味がなくなってしまいます。

 

加えて、取引自体ができなくなってしまえば、一時的な利益以上の大きな損失を被ることになります。

 

発覚した場合の措置の重さから考えても、ペナルティを受けるリスクを抱えながら禁止されている両建てをするよりも、きちんとルールに則って公正なトレードをすることを強くおすすめします。

 

注意点として、どのような両建てが禁止されているかは業者によって異なります。

 

不安がある場合には両建てをする前に必ず業者に確認しておきましょう。

 

同一口座の両建ては可能

 

海外FX 両建て

 

海外FXでは、異なる口座や業者を利用した両建ては多くの業者で禁止されていますが、同一口座で両建てをするのは一般に禁止されていません。

 

そのため、初心者が海外FXで両建てをする場合は、まずは同一口座で両建てをする方法をマスターするのがおすすめです。

 

同一口座の両建ては、1つの口座の中で買いポジションと売りポジションを同時に保有する手法です。

 

1つの口座の中での両建てであれば、利益と損失は基本的に全て相殺されるので、ゼロカットシステムによる業者の特別な負担は発生しません。

 

そのため、海外FXでも同一口座の両建ては一般に認められています。

 

 

同一口座の両建ての方法

 

同一口座の両建てによって、以下のような効果が期待できます。

 

 

損失時のロスカットを回避できる

 

反対ポジションをエントリーすると、その時点で損失は確定するのが通常です。

 

ところが、両建てによって買いと同じだけの売りを待ち続ければ、ロスカットの目安である含み損の低下を防ぎやすくなります。

 

 

トレンド待ちができる

 

当初から両建てによって売りと買いの両方を保有することで、どちらかのトレンドを待つ方法です。

 

トレンドが到来したら、その反対のポジションを決済して損失をカットし、トレンドの側をキープして利益を狙うことができます。

 

 

適切なタイミングで利益確定ができる

 

利益が確定したものの、もう少し期待できるのではないかという状況で両建てする方法です。

 

利益が出たら反対ポジションをエントリーし、上昇すれば売りの決済と買いのキープを行い、下降したら売りと買いの両方を決済します。

 

海外FXの両建ては基本的に同一口座で

 

海外FX 両建て

 

売りと買いのポジションを同時に保有する両建ては様々なメリットがありますが、海外FX

 

の場合はゼロカットシステムやボーナスを利用することで、両建てによって大きな利益を出すことが可能になります。

 

ゼロカットシステムとボーナスを利用して両建てすると業者にとっては大きな損失になるので、多くの業者では複数の口座や業者を利用した両建ては禁止されています。

 

禁止されている両建ての使用が判明した場合、出金禁止や口座の凍結などの重いペナルティの対象になります。

 

一方、同一口座での両建ては一般に禁止されていないので、海外FXの初心者は1つの口座での両建ての手法を把握しておくのおすすめです。