更新:2020.11.04 作成:2020.08.01

【徹底解説】XMの禁止事項7つとその詳細をわかりやすく紹介

XMには取引などに関する行為でやってはいけない禁止事項が7つあります。この記事ではその禁止事項と詳細をわかりやすく紹介します。またもし禁止事項に手を染めるならどのような処置を受けるのかも取り上げますので、この記事を読めばXMの提供する環境で取引を続けるために何をしてはいけないのか理解できるでしょう。

 

XMでやってはいけない7つの禁止事項とは!?

 

XMでは以下の7つが禁止事項となっています。

 

1.同一口座以外での両建て取引

2.アービトラージ

3.レートエラーもしくは接続遅延を利用した取引

4.XMポイントやボーナスを不正に取得する行為

5.窓開け・窓閉め狙いのみの取引

6.ハイレバレッジの経済指標トレード

7.AI(人工知能)を導入した取引

 

それぞれについてさらに説明を加えていきます。

 

1.同一口座以外での両建て取引

 

XMでは同一口座以外での両建て取引を禁止事項としていますFXにおける両建てとは、同じ通貨ペアの売りポジションと買いポジションを同時に保有することです。

 

XMでは以下の方法による同一口座以外での両建て取引が禁止されています。

 

●複数口座での両建て取引

●XMと他の業者による両建て取引

●複数人数による両建て取引

 

この3つについて說明します。

 

複数口座での両建て取引

 

XMでは1人で最大8つのリアル口座を開設できます。しかし複数所有している口座を利用した両建て取引は禁止されています。

 

XMの複数口座での両建て取引の例には以下のようなものがあります。

 

●スタンダード口座AでUSD/JPY買い:スタンダード口座BでUSD/JPY売り

●スタンダード口座でEUR/USD買い:マイクロ口座でEUR/USD売り

 

こうした形式の両建て取引は禁止されています。

 

さらに注意すべき点として異なる通貨ペアであっても、同一通貨が入っている場合は、XM側から禁止行為の両建てとみなされます。たとえば以下のようなケースがあります。

 

●スタンダード口座でEUR/USD買い:マイクロ口座でEUR/JPY売り

 

一見すると同一通貨のペアではないので問題なしと思いますが、EUR(ユーロ)という同一通貨の売買をしたということで両建てと解釈されます。

 

XMで同一口座以外での両建て取引が禁止されている理由

XMが複数口座での両建て取引を禁止しているのは、ゼロカットシステムを本来の目的とは違った形で利用することになるからです。

 

複数口座で両建て取引をするなら、ひとつの口座でゼロカットされても損失がある程度抑えられます。別口座で大きく利益が出るのを見込んでいるので、ひとつの口座で出た損失は別口座の利益により相殺され、利益だけが残るもしくは損失が痛手にならないという現象が起こります。

 

ひとつの例を使ってこのことを說明します。口座Aと口座Bにそれぞれ10,000円で同一通貨ペアの売りと買いのポジションを建てました。そしてレートが動き口座Aでは15,000円の利益、口座Bでは逆に15,000円の損失が確定しました。しかしゼロカットシステムにより以下の様な結果になります。

 

口座A

10,000円の買い

15,000円の利益

口座B

10,000円の売り

15,000円の損失

しかしゼロカットシステムで実際の損失は

10,000円のみの損失

最終損益

5,000円の利益

 

複数口座での両建て取引を許可すれば、ゼロカットシステムを本来の目的とはずれた形で利用し利益を獲得することが可能です。こうしたことをたくさんのトレーダーが行えば問題になるのでXMでは複数口座での両建てを禁止事項にしています。

 

同一口座内での両建て取引はもちろん問題なし

 

XMでは同一口座内での両建て取引はもちろん禁止していません。XM側も「よくあるご質問」のなかで以下の様に回答しています。

「両建取引を認めていますか?」の質問に「1つの取引口座内でポジションを両建ていただけます」と回答しています。

 

XMと他の業者による両建て取引

 

XMと他のFX業者の口座を使って両建て取引することも禁止事項です。たとえば以下のような例がそれに該当します。

 

●XMの口座でUSD/JPY買い:Tradevewの口座でUSD/JPY売り

●HotForexの口座でEUR/USD買い:XMの口座でEUR/USD売り

 

他の業者を利用しているので発覚しないと考えるかもしれませんが、MT4/MT5の取引プラットフォームを利用していた場合、さらには他の取引プラットフォームを利用していても摘発された事例があります。

 

XMと他の業者を利用した両建て取引が禁止されている理由

 

これは先程の複数口座での両建て取引を禁止している理由と同じです。

 

先程と同じ例を使って說明します。他業者の口座とXMの口座にそれぞれ10,000円で同一通貨ペアの売りと買いのポジションを建てました。そしてレートが動き他業者の口座では15,000円の、XMの口座では逆に15,000円の損失が確定しました。しかしXMのゼロカットシステムにより以下の様な結果になります。

 

他業者の口座

10,000円の買い

15,000円の利益

XMの

口座

10,000円の売り

15,000円の損失

しかしゼロカットシステムで実際の損失は

10,000円のみの損失

最終損益

5,000円の利益

 

ゼロカットシステムを悪用することを防ぐために、XMでは他業者をからめた両建て取引も禁止しています。

 

複数人数による両建て取引

 

家族、友人、サークルなどの複数人数で両建て取引を行うことも禁止事項です。たとえば以下のような例がそれに該当します。

 

●自分がUSD/JPY買い:父がUSD/JPY売り

●自分がEUR/USD買い:友人がEUR/USD売り

 

こうした行為がXMで禁止されている理由は、先程紹介した複数口座での両建てやXMと他業者をからめた両建てを禁止している理由と同じです。

 

2.アービトラージ

 

FXにおけるアービトラージとは同一価値の通貨ペアにおいて、割安なものを買い割高のものを売るという取引手法です。

 

同一通貨ペアにおける業者間の価格差を利用してさや取りをするので「裁定取引」とも呼ばれます。

 

たとえば、以下のようにUSD/JPYの価格がXMと他業者で違う状況が生じたとします。

 

XM

107.95

他業者

108.01

 

このときにXMが価格を他業者と同じ価格に戻す前にUSD/JPYを買います。そして値が上がるタイミングでそれを売れば利益を獲得できます。

 

人間の目だけではこうした価格差を発見することは難しいので、自動売買システムやAIを利用してアービトラージを行うわけです。しかしこうした取引手法はXMにより禁止されています。

 

3.レートエラーもしくは接続遅延を利用した取引

重要な経済指標が発表される、アメリカ大統領選挙などの重要な世界的イベントがあるなどの場合に、取引プラットフォームのサーバーへのアクセスが集中し、接続遅延が起こり、正しいレートで取引できないということがあります。

 

こうしたレートエラーや接続遅延を悪用して取引することは禁止されています。

 

4.XMポイントやボーナスを不正に取得する行為

 

XMには口座開設ボーナスや入金ボーナス、取引ボーナスに換金可能なXMポイントが獲得できるロイヤルティプログラムなどのサービスがあります。

 

これらのボーナスを不正に取得する行為は禁止されています。

 

たとえば同一人物が家族や友人、もしくは他人のふりをして口座開設し、口座開設ボーナスを不正に獲得する行為です。

 

さらにXMポイント獲得だけを狙った同一口座内での両建て取引も禁止されています。

 

5.窓開け・窓埋め狙いのみの取引

XMでは窓閉め・窓埋め狙いのみの取引も禁止しています。これらに関係する言葉の意味を說明します。

 

そもそも「窓」「窓開け」とは?

 

通常チャートのローソク足は途切れることはありあせんが、チャートのローソク足とローソク足の間が途切れることがあります。この状態を「窓」もしくは「窓が開いた」と表現します。

 

隣り合うローソク足の終値とは始値の間に大きな開きがあるときに見られる現象です。上方向に窓が開けば値が少々する勢いが強い、下方向に開けば下落する傾向が強いと判断できます。

 

週末に政治的・経済的に大きな出来事があったときなど、月曜日の朝の市場開始時に窓が開くという現象が起こることがあります。また市場が開いている時間帯でも大きなサプライズがあると窓開けが起こります。

 

「窓埋め」とは?

窓埋めもしくは窓閉めというのは、「窓」が発生したときにそれを閉めるような値動きをすることです。

 

「窓開け」の後で「窓埋め」が起こる理由には以下の3つがあります。

 

●持ち越しポジションの利益確定

●持ち越しポジションの損切り

●窓埋め狙いのトレーダーのエントリー

 

こうした動きにより、窓が開いた方向とは逆方向に値が動き窓埋めが起こります。

 

窓開け・窓埋めを利用した取引とXMがそれを禁止している理由

 

窓開け・窓閉めを利用した取引として次の例があります。

 

週末に大きな政治的イベントがあります。値が大きく動くと予想できるので、レバレッジを最大にし、金曜日の終値付近でポジションを保有します。そして月曜日の市場開始を待つわけです。

 

月曜日の市場開始後に予想通りに値が動けば、大きく儲けることができます。

 

仮に月曜日の市場開始後に予想通りに値が動かずかなりの損を出したとしても、XMのゼロカットシステムがあるので、実際の損失は入金額のみとなります。

 

トレーダートのリスクは入金額を失うだけで、予想通りにいったときのリターンはとても大きいという取引ができることになります。

 

XMでは、このような窓開け・窓埋めを利用した取引だけを行うことを禁止しています。

 

普通に週をまたぐポジションを保有するのは問題ない

 

普通の取引を行っていて、金曜日の終わりから月曜日の始まりにかけてポジションを保有するということはあります。これに関しては何も問題はありません。

 

しかし、窓開け・窓閉め狙いだけの取引をしているならば禁止事項に該当します。

 

6.ハイレバレッジの経済指標トレード

 

経済指標を参考に将来の値動きを予想しポジションを決めるという取引方法があります。この方法が禁止されているわけではありませんが、ハイレバレッジを利用して経済指標トレードを行うことをXMは禁止しています

 

ハイレバレッジの経済指標トレードを禁止している理由

 

これは先程紹介した窓閉め・窓埋めだけを狙った取引を禁止している理由とほぼ同じです。

 

たとえば、アメリカの雇用統計や消費者物価指数などの経済指標が発表されると値が大きく動くと予想できます。そのため、レバレッジを最大にしポジションを保有します。予想通りに値が動けば、利益は大きくなるのです。

 

逆に予想通りに値が動かずかなりの損を出したとしても、XMのゼロカットシステムにより実質の損失は入金額のみという救済措置が取られます。

 

トレーダートのリスクは入金額を失うだけで、成功したときのリターンはとても大きいという取引が可能です。

 

XMでは、ゼロカットシステムの本来の目的を逸したハイレバレッジの経済指標トレードを禁止しています。

 

経済指標を利用した普通のトレードは問題なし?

 

ゼロカットシステムの悪用につながるハイレバレッジの経済指標や、ニュースを利用した取引をXMは禁止しています。

 

しかし普通に経済指標やニュースを見て取引することは問題ありません。XMは「よくあるご質問」で以下のように回答しています。

 

 

「ニュース発表時の取引は可能ですか?」の質問への回答は「はい、可能です」ということです。

 

7.AI(人工知能)を導入した取引

 

人工知能を導入した取引をXMでは禁止しています。

 

禁止事項を行った場合の罰則

 

XMで禁止されている行為を行うと以下の罰則が課されます。

 

●レバレッジ規制

●利益全額没収

●出金不可

●口座の永久凍結

XMで禁止されていない取引

 

 

XMで禁止されている取引や行為を7つ紹介しました。XMでは禁止されていない取引方法もあります。そのいくつかを最後に紹介します。

 

スキャルピング

国内FX業者ではスキャルピングを禁止しているところがあります。しかしXMはスキャルピングOKです。「よくあるご質問」では以下の様に説明しています。

 

「スキャルピングを認めていますか?」の質問に「はい、認めています」と回答しています。

 

自動売買システムを利用した取引

 

自動売買システム(EA)を利用した取引も問題ありません。「よくあるご質問」の中でXMは以下のように回答しています。

 

「当社のすべての取引プラットフォームでEAをご使用いただけます」と答えています。

 

また前に紹介したように、経済指標やニュース発表時の取引も問題ありません

 

まとめ

XMでは以下の行為を禁止していました。

 

1.同一口座以外での両建て取引

2.アービトラージ

3.レートエラーもしくは接続遅延を利用した取引

4.XMポイントやボーナスを不正に取得する行為

5.窓開け・窓閉め狙いのみの取引

6.ハイレバレッジの経済指標トレード

7.AI(人工知能)を導入した取引

 

しかし、スキャルピングや自動売買システムの利用など規制されていない取引方法もあります。禁止行為さえ避けていればXMでは問題なくFX取引が楽しめます。

 

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