更新:2020.08.02 作成:2020.08.02

ティックチャートとは?FX取引での活用方法と取引画面での表示方法を紹介

FX取引で参考にするチャートにはいくつかの種類があります。そのひとつがティックチャートです。名前知っていても、その意味や使い方を知らないという方もおられます。

 

この記事では、ティックチャートの意味、ティックチャートを活用したおすすめの取引方法、取引プラットフォーム上でそれを表示させる方法などを紹介します。ティックチャートを使いこなせるようになれば上手にエントリーや決済のタイミングを見分けられるようになるでしょう。

 

ティックチャートとは?

 

ティックチャート(Tick Chart)の言葉の意味をまず説明します。まず、ティックとはFXなどの金融商品では値動きの最小単位を表す言葉です。ティックは時計の秒針が「ティックタック」と音を刻むことに由来しています。

 

売買(取引)が成立した回数をティック回数、約定した値動きを表すものがティックチャートと呼ばれます。

 

取引が積極的に行われているときにはティック回数は増えますが、市場に参加者が少なく取引があまり行われていない状況では、ティック回数は減少します。

 

一般的なティックチャートの特徴

 

一般的なティックチャートは、成約ごとにチャート上に点をつけてそれを折れ線で結び、値の動きを表現します。ロウソク足で表示されるような始値・終値・高値・安値がありません。

 

上の図にもあるように、横軸は時間の流れ、縦軸は価格です。

 

取引が成約するたびにチャートが新しく更新されます。ですから市場の動きをダイレクトに感じ取れるチャートという特徴を持っています。

 

ティック回数を表示するティックチャートもある

 

一般的なティックチャートは、ティック回数1ごとに点をつけ、それを折れ線グラフで結ぶものでした。

 

それ以外にも、ティック回数を指定し、その指定されたティック回数が貯まったティック足(ロウソク足のようなもの)を表示させるというティックチャートがあります。

 

ティック足とは?

 

上の図のティックチャートは、50ティック(50回の約定)があれば1つのティック足作るように設定したチャートです。

 

50ティック足ならば、1本の足に50ティックの始値・高値・安値・終値が表示されます。

 

1つの足を作成するまでの時間は、相場の動きに影響されるので、数秒の場合もあれば、数分、ときには1時間、1日かかる場合もあります。

 

時間足であれば、設定した時間が過ぎれば、足を作成しチャート画面に表示します。ティック足を用いたティックチャートでは、設定した約定数(ティック回数)に達してから新たな足がチャート画面に表示されるというわけです。

 

ちなみに1ティック足は、約定が1回だけなので始値・高値・安値・終値は同じです。そうした理由で、足で表示する必要がなく、点でつないだ折れ線で表示します。

 

ティックチャートを取引に活用する方法

ティックチャートは次の4つの分野で活用できます。

 

●エントリーや決済のタイミングを判断する

●繁忙期・閑散期を見極める

●スキャルピング

●経済指標発表時の取引

エントリーや決済のタイミングを判断する

 

1本足のティックチャート(点でつないだティックチャート)を使えば、相場の動きを最短時間で追跡可能です。分析結果をエントリーや決済するタイミングを決める材料のひとつにできます。

 

たとえば、ティックチャートをメインにチェックし、トレンドを把握して順張り(トレンドに沿ったエントリー)をすることができます。もちろんこの方法で成功するには、相場の感覚を掴む経験やテクニックが必要です。

 

繁忙期・閑散期を見極める

 

ティックチャートの更新が活発であれば、取引が活発に行われている繁忙期と判断できます逆に更新が遅いときはそうではありません。

 

取引が活発ならば、エントリーから決済までの時間が短いと判断できます。たとえば、そうしたときには長く保持していると含み損が膨らむポジションがあれば、早めに損切りしようと決断することができます。

 

スキャルピング

 

ティックチャートを利用してスキャルピングができます

 

たとえば、ティックチャートを分析すると、価格がレジスタンスゾーンをなかなか上回らない、もしくはサポートゾーンを下回ままらないということに気づくことがあります。

 

こうした場合は、レジスタンスもしくはサポートゾーンに近づくと反発する傾向があることを思い出して、買いあるいは売り注文ですぐにエントリーできます。

 

逆に、レジスタンスゾーンやサポートゾーンを突破したなら、その突破した方向にすぐに注文を入れます。

 

ティックチャートを利用し最短時間で相場の動きを追跡しているからこそ、超短時間でのこうした取引方法が可能です。

 

経済指標発表時の取引

 

重要な政治的ニュースや経済指標が発表されたあとは、価格が激しく動く傾向がありますこうしたときの値動きをチェックするためにティックチャートを使うことができます。

 

重要な経済指標が発表された後は、ティックチャートを見て、価格が一定方向に動いているなら、すぐにそれに沿ってエントリーできるでしょう。

 

ティックチャートを利用した取引での注意点

ティックチャートを利用すれば、相場の動きが最短時間で把握できるので、1日のなかでたくさんのチャンスを掴むことができます。

 

しかし、ティックチャートを利用した取引を行うときには注意も必要です。次に注意点を紹介します。

 

スプレッドコストに注意

ティックチャートを利用してスキャルピングを行う場合はスプレッドコストに注意しなければなりません。

 

スキャルピングでは1回の取引で獲得できる利益は少ないです。たとえ利益確定できたとしてもスプレッドコストによりトータルでマイナスということもあるので、スプレッドコストには注意が必要です。

 

集中力が必要

 

ティックチャートを利用したトレードでは集中力が必要です。パソコンやスマホの画面をずっと眺めておかないといけない場合もあります。

 

こうした問題を解決するために、スキャルピングを行うトレードの多くは自動売買ツールを利用しています。

 

【図解付き】ティックチャートを表示させる方法

次に海外FX業者で利用されている取引プラットフォーム上でティックチャートを表示させる方法を紹介します。

 

この記事で取り上げるのは次の3つの取引プラットフォームです。

 

●MetaTrader4(MT4)

●MetaTrader5(MT5)

●c Trader

 

それぞれの取引プラットフォーム上でどのようにティックチャートを表示させるのか、その手順を紹介します。

 

MetaTrader4(MT4)でティックチャートを表示させる

 

MetaTrader4でティックチャートを表示する方法は以下のとおりです。

 

1.気配値のウィンドウ内から通貨ペアを選ぶ

 

まずは気配値表示のウインドウ内からティックチャートを表示させたい通貨ペアを選び、それを右クリックします。


 

すると新しいウインドウが表示されます。

 

2.新しいウインドウから「ティックチャート」を選択してクリック

 

表示された新しいウインドウから「ティックチャート」を選択してクリックすれば、選んだ通貨ペアのティックチャートが表示できます。

 


 

3.選択した通貨ペアのティックチャートが表示される

 

下の図のように気配値表示のところにティックチャートが表示されます。

 

MT4でティックチャートを表示させる別の方法

 

気配値ウインドウ内で、ティックチャートを表示させたい通貨ペアを選択してクリックし、下にある「ティックチャート」をクリックするだけでも簡単に表示できます。

 

MetaTrader5(MT5)でティックチャートを表示させる方法

 

MetaTrader5でティックチャートを表示させる方法は次のとおりです。

 

1.気配値のウィンドウ内から通貨ペアを選ぶ

 

気配値表示のウインドウ内からティックチャートを表示させたい通貨ペアを選び、それを右クリックします。

 

2.新しいウインドウから「ティックチャート」を選択してクリック

 

右クリックして表示された新しいウインドウから「ティックチャート」を選択してクリックします。

3.選択した通貨ペアのティックチャートが表示できる

 

下の図のように気配値表示のところにティックチャートが表示されます。

 

MT5のティックチャートの表示設定

 

MT5のティックチャート画面を右クリックすると以下の図のような小さな画面が表示されます。

 

この中の選択肢をクリックすることで、新規注文ができたり、ティックチャートの表示設定を変更することができます。

 

項目

内容

新規注文

「オーダー」フォームが表示できる

チャートウインドウ

選択した通貨ペアのチャートが

新規ウインドウで表示できる

自動スクロール

ティックチャートの自動スクロール設定

クロスヘアー

ティックチャートにマウスポインターを合わせるとクロスヘアが表示され

その部分の時間・価格が表示できる

買いライン

買いラインの表示・非表示設定

売りライン

売りラインの表示・非表示設定

最新行

最新行の表示・非表示設定

グリッド

ティックチャートの

グリッド表示・非表示設定

c Traderでティックチャートを表示させる方法

 

c Traderでティックチャートを表示させる方法を紹介します。

1.チャート画面の上にある時間足表示ボタンをクリック

 

チャート画面上にある時間足表示ボタンをクリックします。

2.表示したいティック足を選ぶ

 

表示された新しいウインドウの「Tick」から表示したい「ティック足」を選びます。

3.選択したティック足のティックチャートが表示される

 

今回の例ではUSD/ JPYの通貨ペアで50ティック足のティックチャートを表示しました。

MT4/MT5のティックチャートは折れ線のみ

 

MT4/MT5でどのようにティックチャートを表示させる方法を紹介しました。

 

しかしMT4/MT5で表示できるティックチャートは、1回約定するたびに点が増えてつながってく折れ線のティクチャートのみです。

 

5ティックや10ティック、70ティックなどのティック足のあるティックチャートを表示させることはできません。

 

もしMT4を利用しながら、ティック足のあるチャートを表示させたいのであれば次の2つの方法で対応できます。

 

●MT4でティック足を表示できるインジケーターをインストールする

●MT4でティック足を表示できるインジケーターを提供しているFX業者で口座を開設する

折れ線のみのティックチャートでも利用価値は十分あり!

 

折れ線のみのティックチャートでも相場の動きを最短で追いかけることができます。それだけでエントリーや決済のタイミングを図ることができます。

 

トレンドを予想することもできますし、重要な経済指標の発表時には、ティックチャートの価格の動きを見て、それに追随する形でエントリーできます。

 

FX初心者でもティックチャートの意味と読み方がわかれば、それを取引の武器にすることが可能です。

 

XMでティックチャートを利用した取引をする

 

 

XMの取引プラットフォームはMT4/MT5なので、c Traderで取引することはできません。しかし当編集部では、XMでティックチャートを利用して取引することをおすすめします。

 

それには次の理由があります。

 

●XMスキャルピングを認めている

●XMは自動売買ツールの利用を認めている

●XMは経済指標情報も提供している

XMはスキャルピングを認めている

 

スキャルピングは小さな値動きを逃さず捉えてそれを利益につなげる取引方法です。これを1日に何回も行い、トータルで大きな利益を出すことを目標とします。

 

スキャルピングを成功させるために、相場の細かい動きを追跡できるティックチャートは必須のツールです。

 

FX業者の中にはスキャルピングを禁止しているところがありますが、XMでは禁止されていません。XMのWebページ「カテゴリー別よくあるご質問」では以下の通り回答しています。

(参照:https://www.xmtrading.com/jp/faq)

 

ティックチャートを利用したスキャルピングが行えるという理由で、XMをおすすめします。

 

XMは自動売買ツールの利用を認めている

 

ティックチャートとスキャルピングは相性抜群なわけですが、裁量取引だけですべてエントリーと決済を行うというのはとても無理な話です。

 

ですからスキャルピングや短期トレードを行うトレーダーは、自動売買ツールを利用します。

 

XMはこれも公に公認しています。「よくあるご質問」の中でXMは以下のように回答しています。

 

「当社のすべての取引プラットフォームでEAをご使用いただけます」と答えています。この点からもティックチャートを活用したスキャルピングでXMを利用することをおすすめします。

 

XMは経済指標情報も提供している

 

スキャルピングを行わない裁量取引メインの人でも、ティックチャートを使ってうまく取引できます。

 

その方法のひとつが重要な政治的ニュースや経済指標発表後にティックチャートを見て、価格が一方向に動けば、すぐにそれに沿って注文するというものでした。

 

XMでは経済指標カレンダーというサービスを提供しています。これを使えばいつ重要な経済指標があるのかという情報を逃さずキャッチすることができます。

 

まとめ

ティックチャートについて紹介しました。ティックチャートには、1回の取引ごとに点をつけてその点をつないで折れ線にするティックチャートがありました。

 

さらに5や10、70などのティック回数を設定し、その回数に達したならティック足が表示されるというティックチャートもありました。

 

ティックチャートにより、1分足よりも最短で相場の動きを追いかける事ができますこうしたティックチャートの情報はスキャルピングになどの短期トレードで上手に活用することができます。

 

しかしティックチャートの情報を上手に使いこなせるようになるには、相場に関する知識や経験が必要です。

 

ティックチャートの使い方を勉強しましょう。そうすれば思わぬ場面でチャンスを拾ってくれたり、ピンチを救ってくれる機会があるかもしれません。