海外FXのレバレッジとは?メリット・デメリットや口座の選び方を解説
日本の会社でもFXはできますが、海外サイトでのFXにチャレンジしたい人は少なくありません。
そして、海外のFXが人気な理由の一つに、レバレッジが挙げられます。
レバレッジとは自分が持っている資金よりも大きなポジションを取ることができる仕組みで、一般的に海外FX業者は高いレバレッジを提供している傾向があります。
レバレッジは小さな資金で大きな取引が可能になる反面、リスクも高まることがあります。
そこで今回は、海外FXのレバレッジについて、メリット・デメリットや口座の選び方などを解説します。
FX初心者や海外FXに興味がある方は、ぜひ参考にしてみてください。
海外FXのレバレッジとは
海外のレバレッジと日本のレバレッジにはいくつか違いがあります。
好んで海外のFXの口座を開く人が多いですが、支持されている理由は何なのか気になる人は多いでしょう。
ここでは、レバレッジの基本的な知識をはじめ、計算方法や海外FXと国内FXにおける違いを解説します。
そもそもレバレッジとは
レバレッジとは、投資や取引において自分が持っている資金よりも大きなポジションを取ることができる仕組みです。
つまり、自己資金に対して借入資金を活用することで、より大きな投資や取引ができるようになります。
例えば、自己資金が100万円しかないときにレバレッジを10倍とすると、実質的には「100万円×10=1,000万円分」の取引を行うことができます。
つまり、少ない所持金でも大きな取引をできる点がレバレッジの最大の特徴です。
レバレッジを上手く利用して取引することで、FXで利益を得られるかどうかが変わってくると言っても過言ではありません。
ただし、レバレッジをかけると投資や取引の規模を拡大できますが、同時にリスクも高まります。
レバレッジの効果は市場の動きにより大きな利益を得られる反面、マイナスの方向として大きな損失を被る可能性があるため注意してください。
レバレッジの計算方法
レバレッジの計算方法は、「レバレッジ = 取引規模 ÷ 自己資金」です。
例えば、自己資金が100万円でレバレッジを10倍に設定し1,000万円分の取引をする場合、「1,000万円 ÷ 100万円 = 10倍」と計算されます。
このように、自己資金に対して何倍の取引を行うかをレバレッジ倍率として設定することで、自己資金に比べて大きな取引を行うことができます。
ただし、レバレッジが高くなるほどリスクも高まるため慎重に判断しましょう。
所持金をすべて失ったなど、レバレッジで多大な損失を被るケースは珍しくありません。
どれだけのレバレッジをかけるか、取引する前によく考えなければ失敗に繋がります。
海外FXと国内FXにおけるレバレッジの違い
海外FXと国内FXにおけるレバレッジの大きな違いとして、最大倍率が挙げられます。
海外のFX業者は、一般的に日本国内のFX業者よりも高いレバレッジを提供しています。
例えば、無制限のレバレッジを提供する海外FX業者もありますが、国内FX業者では最大で25倍程度です。
つまり、海外FXでは小さな資金で大きな取引を行うことが可能になりますが、同時にリスクも懸念されます。
2つ目として、規制の違いも海外と日本で大きく異なります。
海外のFX業者は日本国内で営業するFX業者と比べ、規制が緩い傾向にあります。
その一方で、日本国内のFX業者は金融庁による厳しい規制が課せられていることから、顧客保護の面で安心感が高いです。
これらのように、海外FXと国内FXによるレバレッジの違いは、海外FX業者が高いレバレッジを提供する一方で規制が緩い傾向にあります。
投資家は、自分に合った取引スタイルやリスク許容度に合わせて、海外・国内FX業者を比較し検討する必要があるでしょう。
海外FXのレバレッジのメリット
海外のFXにはさまざまなメリットがあり、日本人でも海外のFXに取り組む人は少なくありません。
ここからは、実際にどのようなメリットがあるかを解説していきます。
多額の利益を獲得できる可能性がある
海外FXにてレバレッジをかけることで、小さな資金でも多額の利益を獲得できる可能性があります。
例えば、1万円の資金で100倍のレバレッジをかけると、100万円分の取引が可能です。
そのため、市場の動きによっては大きな利益を得ることが期待できます。
日本のFX会社の場合は、法律による規制があることから最大でもレバレッジ25倍までが限界です。
つまり、海外FXにおける最大のメリットはレバレッジであると言えます。
入金額以上の損失を被らない
入金以上の損失を被らないことも、海外FXのメリットです。
日本では追加保証制度が定められており、ある一定の保証金額を下回った場合に保証金を追加で納入しなければいけません。
しかし、海外では基本的に追加保証制度はなく、ゼロカット制度を導入しています。
ゼロカットは海外FXで導入されている制度で、証拠金維持率が一定の水準を下回っても追加で証拠金を入金する必要なく、ポジションは決済されずにトレードを続けられるというものです。
一方、日本国内FXでは、証拠金維持率が下回った場合には追加で証拠金を入金する必要があります。
海外FX業者では口座残高が0になっても追証がないため、借金をするリスクはありません。
少額トレードが可能
海外FX業者によっては、最低入金額が1円や500円から入金できるところもあります。
最低入金額が多くても、1万円あれば取引できる業者は少なくありません。
お金がなく投資できない方も、チャレンジしやすい点は海外FXの魅力です。
先述した通り、レバレッジをかけると少額で大きな取引が可能となります。
もちろんリスクは増すものの、誰でも少ない資金で始められる点はメリットです。
スワップポイントが増える
スワップポイントとは、保持している2つの通貨の金利差によって発生する利益のことです。
スワップポイントは海外のFX会社でも獲得できますが、一般的には日本のFX会社の方が高い傾向にあります。
ただし、海外のFX会社では取引通貨が多く、国内通貨では取り扱いのない通貨ペアを選択可能です。
つまり、スワップポイント目当てで海外FXに挑戦する際は、どの通貨ペアを選択するか入念に検討しなければいけません。
海外FXのレバレッジのデメリット
海外のFXでは多くのメリットがある一方で、デメリットもいくつかあります。
ここからは、どのようなデメリットがあるかを見ていきましょう。
僅かな値動きがリスクに繋がりやすい
海外FX会社における最大のメリットは、レバレッジで利益を大きく狙える点ですが、その反面でリスクが多いことには注意しなければいけません。
レバレッジを大きくするということは、わずかな値動きで損失が大きくなることを意味します。
海外のFX会社は追証がないため大きな取引をたくさんできることから、取引を進めた結果として所持金がすべてなくなる人は珍しくないです。
大きな利益を狙おうとするあまり、すぐにロスカットになる事態は避けなければいけません。
最大レバレッジに制限がかかる可能性がある
2つ目のデメリットとしてレバレッジに制限がかかることがあり、タイミングとしては重要な経済を動かすニュースの直前直後が挙げられます。
これらのタイミングではレバレッジに制限がかかることがあるため、経済の動向はチェックしておかなければいけません。
また、口座の種類や有効証拠金残高に応じレバレッジが異なるケースもあります。
会社の最大レバレッジ数を見て判断するのではなく、自分の開きたい口座はどのくらいのレバレッジをかけられるか事前に確認しておきましょう。
なお、通貨ペアによりレバレッジに制限がかかっている場合もあります。
これも同様に、取引前に把握しておくべき事項です。
証拠金が少ない場合にロスカットのリスクが懸念される
証拠金が少ないとロスカットのリスクが高まります。
これは、レバレッジのメリットの裏返しと言えるでしょう。
自分の証拠金以上の取引をしていた時に大きな値動きがあると、ロスカットになることは少なくありません。
海外のFX会社で取引する目的として大きなレバレッジをかけたいということが挙げられますが、自分の証拠金とロスカット値を常に計算しながら取引しましょう。
これらのデメリットを踏まえたうえで取引することで、海外FXで勝てる勝率アップが期待できます。
どれだけのレバレッジ、かつロスカット値はどのくらいで取引するかが重要です。
レバレッジの倍率を常に意識することで、海外のFXでは最悪の事態を避けることに繋がります。
海外FXにおけるレバレッジ口座の選び方
海外のFX会社の口座を作る際は、いくつか注意点があります。
ここからは、口座選びの際に注意すべき点について具体的に見ていきましょう。
実績を確認し信頼できる先を選ぶ
海外のFX会社を選ぶ際は信頼できる先を選ぶことが重要です。
以下の3点に注意してください。
- ・無事に出金できるかどうか
- ・しっかりとした保証はされているか
- ・詐欺をしている会社ではないか
まず一点目は、無事に出金できるかどうかです。
海外のFX会社の中にはキャンペーンなどのボーナスを不正にしていないかどうか、疑わしい場合に制限をかけることがあります。
そのため、実際の会社の状況をSNSなどで調べたうえで、問題なく出金できるかを確認しておきましょう。
二点目は、しっかりと保証されているか否かです。
信託保全がしっかりあるかは、事前に確認していなければいけません。
仮に保証がない場合、その海外FX会社が倒産したときに資金を差し押さえられるケースが考えられます。
そのような事態に陥らないため、完全信託保全で全額保証される先を選びましょう。
そして、三点目は詐欺をしている会社ではないかという点が挙げられます。
詐欺をしているか知ることは困難ですが、一つの判断材料としてその会社がライセンスを取得しているかを調べてみてください。
ライセンスを持っていれば確実に安心とは言えませんが、金融ライセンスを持っていることである程度信頼ある会社と判断できます。
なお、イギリスFCAライセンスやキプロスCySecライセンスが有名どころです。
日本語に対応するものを選ぶ
海外のFX会社の口座を作る際、日本語に対応している先を選ぶと安心して取引できます。
仮に不明点があった場合は、サポートデスクに連絡し質問できるためです。
また、スタッフが常駐しているかにより、日本人に対して丁寧なサービスを提供しようとしているかの姿勢を判断できます。
スタッフに日本人がいない場合は、英語でのやり取りになるため注意しなければいけません。
ロスカットの水準が低いものを選ぶ
ロスカットの水準が低い口座を選ぶことも重要です。
ロスカットの水準が低いということは、強制的に決済されないことを意味します。
仮に水準が高い場合は、すぐにポジションがなくなる可能性が懸念されるのです。
つまり、海外FX口座における最大の特徴であるレバレッジを活かすことができません。
保持し続ければ耐えられる状況でも、勝手に決済されては利益を出すことは困難でしょう。
なお、基本的には日本のFX口座より海外口座の方がロスカット水準は低い傾向にあります。
レバレッジを最大限活かすためにも、ロスカット水準が低いところを選定してください。
口コミ・評判が良いものを選ぶ
サービスの質を図るためにも、口コミによる評価が良いものを選びましょう。
海外のFX会社を選ぶ際は、海外の口コミサイトを確認することで評価をリサーチできます。
海外FXの口コミサイトにも、ある程度サクラなどが存在する点には注意してください。
なお、詐欺を働いている会社はすぐに口コミで広がるため、そういった先を避ける意味でも海外の口コミサイトを確認することは有効です。
海外FX業者のレバレッジ比較
海外のFX業者のレバレッジを比較しました。
レバレッジの高い会社をいくつかピックアップしているため、ぜひ参考にしてみてください。
Exness
レバレッジ:無制限
Exnessの特徴は以下の通りです。
- ・日本語のサポートが24時間体制
- ・ロスカット水準0%
- ・FX通貨銘柄が約100ペア
- ・レバレッジ無制限
Exnessの特徴の一つとして、ロスカット水準0%という点が挙げられます。
また、FX通貨銘柄は約100ペアもある点も見逃せません。
24時間の日本語サポートが実施されているため、安心して取引できるでしょう。
Gemforex
レバレッジ:最大1,000倍
Gemforexの特徴は以下の通りです。
- ・サポートが日本語対応している
- ・ボーナスを定期的に開催している
- ・スプレッドが狭い
Gemforexはサポートが日本語に対応しています。
また、定期的にボーナスを開催しており、かつスプレッドの面でもかなり良く初心者でも取り引きしやすいです。
なお、レバレッジも最大1000倍までかけられる点からもおすすめの会社と言えます。
BigBoss
レバレッジ:最大1111倍
BigBossの特徴は以下の通りです。
- ・最大レバレッジが1111倍で取引可能
- ・独自のポイント制度がある
BigBossの最大の魅力は、かけられるレバレッジとして1000倍までのところが多いなか、1111倍に設定されている点です。
また、独自のポイント制度として取引ごとにBigBossポイントが付与される点も特徴です。
FXGT
レバレッジ:最大1,000倍
FXGTの特徴は以下の通りです。
- ・ボーナスを定期的にしている
- ・24時間日本語の対応をしてくれる
FXGTの特徴として、ボーナスが豊富な点が挙げられます。
入金ボーナスに加え、開設ボーナスなどいくつかのキャンペーンを実施しています。
設立は2019年と比較的新しい会社ですが、今後人気が出てくると予想されます。
XMTrading
レバレッジ:最大1,000倍
XMTradingの特徴は以下の通りです。
- ・日本人トレーダーに人気
- ・日本語に対応
- ・ボーナスを定期的に行っている
XMTradingは全世界で300万人以上もの人が利用しており、日本だけでなく海外でも支持されています。
口座を開設したときにボーナスが入金されることも魅力の一つです。
日本語に対応していることから、日本人のFX初心者におすすめの口座と言えます。
まとめ
海外FXは国内FXにはない特徴がありますが、その反面で国内FXにはないリスクも存在します。
そのため、海外FXに取り組む際はリスク管理が重要です。
業者の規制状況・評判・取引条件などを調べ、慎重に比較検討をしてください。
なお、トレードにおいてはリスク管理の計画を立て、徹底的に実行することが重要です。
レバレッジ取引では少額の資金で大きな取引が可能ですが、慎重にトレードをしましょう。
また、為替相場は常に変動しており、予想外のイベントが起こると急激な変動が発生することも珍しくありません。
適切なリスク管理をしながら投資をしましょう。