MT5のインジケーターを日本時間表示させるべき理由とその方法とは?
MT4と並びFX取引では定番となりつつある取引プラットフォームのMT5ですが、インストールした時点では時間表示が日本時間表示ではありません。
時間の計算が難しい、取引での操作ミスを防止したいという方は、日本時間表示可能なインジケーターをMT5上に実装することをおすすめします。
この記事では、日本時間表示インジケーターをパソコンにダウンロードする方法、日本語表示インジケーターをMT5上に実装する方法、MT5用日本時間表示インジケーターの特筆すべき機能を取り上げます。
日本時間表示インジケーターを活用したうえで、MT5上で快適な取引環境を構築してください。
そもそも日本時間表示をする理由とは?
MT5の設定では、日足チャートの切り替え時間が0:00です。
この切り替え時間がニューヨーク市場のクローズ時間に合わせてあるので、チャートの表示時間はGMT+2(夏時間の場合はGMT+3)となります。
日本時間に直すには、冬時間は+7時間、夏時間は+6時間しなければなりません。
上の図にあるように、MT5をインストールした時点のデフォルトの設定では、パソコンの時間は「8:28」でチャートの時間は「1:28」になっており、7時間の時差がありまます。
デフォルトの設定のままでは、チャート上の時間が日本時間では何時になるのかわざわざ計算しなければなりません。
この手間を省くために開発されたのが日本時間表示インジケーターです。
日本時間表示インジケーターを実装するメリット
MT5上に日本時間表示インジケーターを実装するメリットには以下のものがあります。
- ・取引のときにGMT+2の時間表示から日本時間に計算しなおす必要がない
- ・過去のチャートを分析するときにも日本時間表示がある方が便利
- ・複数の海外FX業者を利用している場合、サーバータイムが違うこともあるので、日本時間で統一して表示するようにすると分析しやすい
日本時間表示インジケータ-は、トレンドの発生を予測するための「トレンド系インジケーター」や相場の過熱感を表示する「オシレーター系インジケータ」のように売買戦略を練るためのインジケーターではありません。
これは、取引環境を快適なものにするという意味で活用できる便利なインジケーターです。
MT5上にインジケータを実装する手順
日本時間表示インジケーターとして幅広く利用されているのが「Fxmt日本時間」です。
手軽に日本時間を意識しながらトレードが可能になるので、ぜひとも押さえておきたいところでしょう。
このインジケーターを参考例に、MT5上に日本時間表示インジケーターを実装しする方法を図解付きで説明します。
以下の7つの手順でMT5に日本時間表示インジケーターを実装できます。
- 【手順1】ダウンロードサイトにアクセス
- 【手順2】名前・苗字・メルアドの入力
- 【手順3】お申込み完了ページからダウンロード
- 【手順4】ファイルを展開する
- 【手順5】MT5のデータフォルダを開く
- 【手順6】Examplesのフォルダにファイルを移動
- 【手順7】MT5の再起動
どの手順も複雑な作業を必要としないので、誰でもすぐにMT5上にインジケーターをインストールし表示させることができます。
【手順1】ダウンロードサイトにアクセス
「Fxmt日本時間」のダウンロードサイトにアクセスします。
ページ内にある「無料-MT5版(Ver2.2)」のオレンジ色のボタンをクリックしてください。
(Fxmt日本時間:https://indicatortank.fxmt.co/jpn_spread/#tyuui)
「無料-MT5版(Ver2.2)」のオレンジ色のボタンをクリックすると「購入手続き」ボタンに切り替わります。
次にこの「購入手続き」をクリックしてください。
【手順2】名前・苗字・メルアドの入力
「購入手続き」ボタンをクリックすると、「お申込み内容確認」画面に切り替わります。
購入商品の名前と価格を確認してください。
商品名 | FXmt日本語表示(MT5) |
---|---|
価格 | ¥0 |
次に以下の個人情報を入力してください。
名 | 名前を入力 |
---|---|
姓 | 姓を入力 |
メールアドレス | メールアドレスを入力 |
入力情報を確認し、最後に「無料ダウンロード」の青色のボタンをクリックします。
【手順3】お申込み完了ページからダウンロード
「無料ダウンロード」のボタンをクリックすると上の図の「お申込み完了」ページが表示されます。
このページの一番下の「Fxmt日本時間(MT5)220」と書かれている緑色の部分をクリックするとインジケーターが含まれているファイルがパソコンにダウンロードされます。
Fxmtから送られるメールからもダウンロード可能
申し込み手続きが完了すると、Fxmtから登録したメールアドレス宛にメールが送られます。
そちらに記載されているバナーからもダウンロードできます。
【手順4】ファイルを展開する
ダウンロードされた「MT5JP220」のZipファイルを展開します。
すると次の図のように4つの種類のファイルが確認できます。
- ・Fxmt日本時間
- ・Fxmt日本時間220
- ・初心者向けFAQ
- ・必読
【手順5】MT5のデータフォルダを開く
MT5を開いて、画面左上のメニューの中から「ファイル(F)」をクリックしてください。
表示されたウィンドウから「データフォルダを開く(D)」をクリックします。
すると、次の図の画面が表示されます。
フォルダの一覧の中から「MQL5」のフォルダを開きます。
MQL5のフォルダを開くと上の図のフォルダ一覧が表示されます。
その中から「Indicators」を選んで、そのフォルダをクリックしてください。
「Examples」のフォルダが表示されます。
【手順6】Examplesのフォルダにファイルを移動
展開済みのフォルダの中から、FXmt日本時間とFXmt日本時間220の2つのファイルを、Examplesのフォルダに移動します。
Examplesのフォルダ内に、2つのファイルが格納されていることを確認できます。
【手順7】MT5の再起動
MT5を再起動すると自動的に画面に日本時間が表示されます。
日本時間が表示されない場合
再起動しても日本時間表示がない場合は、画面左上のメニューバーの中から「表示(V)」をクリックして「ナビゲーター(N)」を選択してください。
画面左下にナビゲーターウィンドウが表示されるので、そこから「FXmt日本時間」もしくは「Fxmt日本時間220」を選んでクリックしてください。
すると、下の図のように別のウィンドウが表示されるので、そのウィンドウの下にある「OK」をクリックすれば、チャート上に日本時間が表示されます。
MT5用日本時間表示インジケーターの便利な6つの機能
今回参考例として取り上げた「FXmt日本時間」に搭載されている特筆すべき機能を6つ紹介します。
1.自動時差調整機能
このインジケーターにはFX業者別のサーバータイムとローカルタイムを自動計算し時差を調整してくれる機能が搭載されています。
GMT(グリニッジ標準時)やUTC(協定世界時)などの意味や設定が分らなくても、ローカルタイムとの時差を自動で調整してくれます。
トレードがまだまだおぼつかない海外FX初心者の方や、ある程度トレードには慣れているけれど日本時間の計算が面倒という方におすすめの機能です。
2.夏時間・冬時間アラート機能
夏時間から冬時間に切り替わる時期を画面上で通知してくれる機能です。
ちなみに米国の夏時間と冬時間の時期は以下のようになっています。
期間 | 外国為替市場がオープンしている時間 | |
---|---|---|
夏時間 | 3月第2日曜日~11月第1日曜日 | 午前6時~翌午前6時(日本時間) |
冬時間 | 11月第1日曜日~3月第2日曜日 | 午前7時~翌午前7時(日本時間) |
夏時間から冬時間、冬時間から夏時間への移行時期には、チャート上の「日本時間」の文字が「もうすぐ夏時間」「もうすぐ冬時間」のお知らせに変更されます。
文字のみのお知らせで音によるアラート通知はありません。
3.スプレッド・足残り時間表示機能
スプレッドと次の足が完成するまでの残り時間がリアルタイムで表示される機能です。
4.ピンポイント時間確認機能
表示されている足と足の間の時間もマウスをホイールクリックすることで、ピンポイントで表示できます。
5.日本時間非表示機能
チャート画面の「日本時間」の文字をクリックすれば日本時間表示が非表示になります。
6.時間足ごとの自動表記変更
週足・日足・分足など時間足ごとに表示される日本時間は自動的に変更されます。
特に操作や設定が必要ないので、簡単に使うことが可能です。
利用する際に注意すべきポイント
日本時間がひと目でわかるインジケーターは便利です。
とはいえFXmt日本時間を含め日本時間表示インジケーターを利用する際には注意すべきポイントがあります。
次にその点について紹介します。
土日は時間情報が取得できない
MT5が稼働していない土日などは時間情報が取得できません。
これはFXmt日本時間のインジケータの問題でなく、あくまでMetaTraderの仕様上の制限によるものです。
過去データを用いた厳密な検証には注意が必要
過去の夏時間の時間表示は調整されないので、過去トレードの検証作業を行うには注意が必要です。
なぜなら日本時間表示インジケーターは現在の日付を基準にし、過去の時間を一斉に自動調整します。
また夏時間の時期は変更がある場合もあるので、完全に過去の夏時間のデータを正確なものにすることができないからです。
夏時間を含む過去の取引データを利用するときは、時間を見直す必要があることを覚えておきましょう。
スマホアプリのMT5で日本時間は表示可能?
残念ながら現時点ではスマホアプリ版のMT5に日本時間表示インジケータを実装して表示させることはできません。
ですから自分でMT5上に表示されているGMT時間から日本時間を計算するしかありません。
時差の計算の仕方
MT5が採用している時間はGMTです。
さらにすでに紹介したように夏時間・冬時間で時差にも1時間違いがあります。
以下の方法で時差を計算し、日本時間を割り出してください。
期間 | 日本時間の計算方法 | |
---|---|---|
夏時間 | 3月第2日曜日~11月第1日曜日 | MT5表示時間に+6時間 |
冬時間 | 11月第1日曜日~3月第2日曜日 | MT5表示時間に+7時間 |
まとめ
取引プラットフォームMT5に実装できる日本時間表示用インジケーターを紹介しました。
日本語表示インジケーターを利用することには以下のメリットがありました。
- ・GMT時間を日本時間に計算する必要がない
- ・過去のチャートを分析するときにも日本時間表示があるので便利
- ・複数の海外FX業者を利用している場合、サーバータイムが違うこともあるので、日本時間で統一して表示すると分析しやすい
しかし、土日は時間情報が取得できない、過去の取引データの夏時間は時間がずれているなど利用するにあたって注意しなければならない点もありました。
とはいえ、これらの注意点を押さえておけばトレードを非常にやりやすくしてくれるツールであることは間違いありません。
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