MT4チャートが動かないときの対処法は?原因を知れば解決できる
「MT4のチャートが動かなくなった」「どう対処すれば解決できるの?」などと悩んでいませんか。
MT4チャートが動作しない原因を知ることで、正しい解決法を実践できます。
今回はMT4のトラブルへの対応が分からなくて悩んでいる人のため、チャートがフリーズしたときの原因と解決法を紹介します。
MT4が動かなくなったら、この記事を参考にすれば対処できるでしょう。
MT4が正常に動作しているサイン3つ
まずはMT4が正常に動いているかどうか確認しましょう。
以下の3つのサインから正常な動作を確認できます。
起動時の効果音
MT4を起動したら効果音が鳴ります。
はっきりとした音の鳴り方なら、MT4を問題なく動かせている証拠です。
効果音はログイン時だけではありません。
FXに関係したニュースやメッセージの受信、自動売買による新しい注文の成立でも音が鳴ります。
しかしパソコンのスピーカーをゼロにしたり、音声設定をオフにしたりすれば、音は聞こえなくなるしくみです。
MT4が健全に動いている証として、効果音で安心する人もいるでしょう。
チャート価格がリアルタイムで更新されている
リアルタイムでチャートが更新されていれば、MT4が問題なく動いている証拠です。
設定変更で音が聞こえなくても、MT4が大丈夫だと分かるでしょう。
特に1分足でチャートがしっかりと動いているかがポイントです。
価格更新に時間がかかるようなら、サーバーに問題があるかもしれません。
少し遅れるぐらいなら気にならない人もいるでしょう。
しかし10分ほど経ってもチャートが動かなくなったら要注意です。
リアルタイムでのチャート更新は、MT4の状態をチェックするポイントにもなります。
トップ画面右下の数字もチェック
トップ画面右下に「○○/○kb」と数字が出ていれば、MT4が正しく動いています。
kbとは回線のスピードを表す単位です。
ただしkb以外のメッセージとして「回線不通!」「無効な口座」などと出ていれば、MT4がまともに機能できていません。
メッセージに合わせた対処が必要になります。
MT4使用中の画面右下の数字は回線速度で、アクセス状況のサインです。
MT4にエラーが起きているときのメッセージは複数
MT4が正常に動いていないときは、画面右下に以下のどれかが表示されています。
- ・回線不通!
- ・コモンエラー
- ・無効な口座
- ・口座が無効になりました
このように異常を知らせるメッセージが出たときは、原因を突き止めて対処しなければなりません。
今回の記事で紹介する原因や、それぞれに合わせた対処法を実践すれば解決可能です。
MT4のエラーは右下のメッセージから分かるので、冷静に対応しましょう。
MT4チャートが動かない原因は?
チャートが動かない原因は状況により異なります。
代表例として以下の6つをまとめました。
- ・口座が無効である
- ・回線不通
- ・MT4が重い
- ・FXが休日で取引できない
- ・選択中の通貨ペアが口座に対応していない
- ・MT4のバージョンが古い
以上のようにさまざまな理由でMT4が動かなくなります。
心当たりのある原因から適切な対処法を行いましょう。
理由1: 口座が無効である
MT4アカウントにひもづいた口座が無効だと、ログインできません。
入力しているアカウント情報が間違っていると、やり直しが必要です。
加えて口座とひもづいた情報でも、口座自体が使えない状態だとMT4へログインできません。
デモ口座とリアル口座の場合に分けて原因を解説し、適切な対処法を紹介します。
デモ口座の有効期間が過ぎていないか
デモ口座の有効期限切れでMT4が使えなくなります。
デモ口座はお金がかからないのでずっと使えるとイメージする人もいるでしょう。
しかし実際は「30日」のように有効期限があります。
MT4はデモ口座のためにも使えますが、有効期限を把握していないと、ある日突然MT4を利用できなくなります。
デモ口座とひもづいたアカウントが期限切れとともにダメになるからです。
デモ口座を使い始めたら、有効期限をスケジュールなどにメモしましょう。
期限切れ当日にデモ版を再登録したり、リアル口座を使い始めたりすれば、MT4を引き続き使えます。
リアル口座も凍結されていれば使えない
リアル口座でも凍結を受けるとMT4が使えなくなります。
MT4にリアル口座とひもづいたアカウントにログインすれば、デモ口座のような有効期限はありません。
しかしリアル口座を長らく使っていないと無効になります。
たとえばXMでは、口座残高ゼロのまま90日放置すれば凍結です。
この状態では、口座にひもづいたアカウントをMT4に入れてもログインできません。
リアル口座の放置期間が長すぎて凍結を受けないように気をつけましょう。
対処法: 新しく口座を登録しなおそう
デモ口座もリアル口座も、使えなくなったら再登録が必要です。
FX会社のルールに応じて新規登録作業をもう一度進めましょう。
FX会社からの審査に通過できれば、新しい口座とログイン情報でMT4も使えるようになります。
前に使っていた口座が無効になったら、再申請で新しく有効な口座を手に入れてください。
理由2: 回線不通
MT4や自宅などのネット回線が不調だと、チャートが機能しないことがあります。
接続環境の確認だけでなくサーバーが不安定になっていないかも確かめましょう。
回線の調子が悪いとチャートもサクサクと動かず、ストレスを感じるかもしれません。
回線不通でMT4が使えない原因や対処法をまとめました。
ネットに接続していないとMT4は使えない
MT4はネットに接続していないと使えません。
パソコン本体がインターネットとつながっているかをチェックしましょう。
回線が重いとMT4の動きに悪影響です。
モバイルWi-FIやLANケーブル、無線LANなど接続環境の状態チェックも考えられます。
MT4を使うときもネットの接続状態が重要なので、調子が悪いと感じたら回線状態を確かめましょう。
サーバーが不安定だとMT4のチャートが止まりやすい
MT4のチャートが止まることが多いと感じたら、サーバーが不安定かもしれません。
特にデモ口座を使っている方がサーバーダウンしやすいといえます。
デモ口座は取引の練習にお金がかからないので、リアル口座よりも利用者数が多いからでしょう。
FX会社によってもMT4のサーバーの強さは違います。
アクセスする人が多すぎるとサーバーに過剰な負荷がかかり、MT4のチャートも進みづらくなるでしょう。
MT4のチャートがよく止まると感じたら、サーバーに原因があるかもしれません。
対処法1: 接続状態を確認し、切れていればつなぎなおす
MT4のチャートが動かないなら、最初に接続状態を確認してください。
接続できていないようならつなぎなおす必要があります。
MT4ではなく、パソコンのネット環境自体が重い可能性もあるので、Googleで検索して他のサイトへのアクセススピードなどから接続状態を確かめるのもよいでしょう。
アクセススピードも確かめ、遅くなる時間帯を避けるのも得策です。
接続が切れていればつなぎなおすことで、MT4をまた使えるでしょう。
対処法2: リアル口座開設でサーバーが安定することも
リアル口座を開設するだけで、サーバーが安定しがちです。
デモ口座の方がサーバーに負荷がかかりやすいといえますが、リアル口座なら楽になります。
デモ口座は無料で使えますが、サーバーの安定性を優先するなら、リアル口座で少額だけ投資することでも練習は可能です。
デモ口座の使用中にMT4のサーバーが安定しないようなら、リアル口座に変えてみませんか。
対処法3: リアル口座でサーバーがダウンしたら、FX会社のチェンジも
リアル口座でもサーバーダウンがあります。
何度も繰り返すようなら、FX会社のチェンジも視野に入るでしょう。
FX会社によってもサーバーの強さは異なります。
リアル口座の使用中でもチャートや画面が進みづらいなら、別のFX会社で取引を進める考えもあるでしょう。
サーバーダウンやMT4の動きの遅さが原因で、適切な取引のタイミングを逃すリスクもあります。
スピーディな取引成立にこだわるなら、サーバーの強いFX会社を選んでください。
理由3: MT4が重い
MT4自体が重いという理由で、チャートが進まないケースもあります。
MT4はメモリ消費が多いので、余分な機能を多く使っているとフリーズしやすいでしょう。
MT4が重い場合の対処法を述べます。
メモリ消費が多すぎてフリーズしてしまう
MT4はメモリ消費量が多いプラットフォームです。
機能の数が多すぎると、チャートや気配値が動きづらくなります。
MT4全体や、パソコン全体がフリーズしてしまうこともあるでしょう。
機能の数が多すぎてパソコンが処理しきれず、MT4画面を満足に動かせないトラブルが考えられます。
頻繁なフリーズを避けるためにも、消費量を少しでも抑えるための取り組みが重要です。
対処法: 機能の数を節約しよう
MT4で使用中の機能の数を抑えることで、メモリ消費量を抑えられ、チャートが動きやすくなります。
MT4には複数の通貨ペアのチャートを表示したり、相場分析のインジケーターを多く使ったりできるのが特徴です。
しかしチャートやインジケーターなどの数が多すぎると、パソコンが処理をしきれず画面をフリーズさせてしまいます。
チャートを表示する通貨ペアをひとつに絞ったり、同時に使うインジケーターを2つに絞ったりするなど、使いすぎに配慮してください。
画面の遅さやフリーズを避けるには、使用中の機能の数を抑えましょう。
理由4: FXの休日にはMT4も使えない
休日はFX取引ができないことから、MT4も使えません。
また年末年始も使えないときがあります。
休日でMT4が動かない場合は、次の営業日まで待ちましょう。
土日やクリスマス、年末、元旦は休業している
MT4は土・日曜日にはチャートが動かず、取引もできません。
FX自体が休業に入るからです。
クリスマスや年末、元旦もFX会社の休みが多いでしょう。
クリスマスはFX会社の終日休業が増えます。
日本以外の市場はほとんど活動しておらず、取引量も少ないからです。
年末年始や元旦も世界中のほとんどの市場が休んでいます。
市場が動いていなければMT4も使えません。
対処法: 平日まで待つ
休日でMT4が動かないときは、平日まで待つしかありません。
週末や年末年始の休業はFX業界の通例で、ユーザーの手でMT4を特別に動かす方法もないからです。
FXは平日にしか取引ができません。
休日はFXのことを忘れて、他の趣味などで息抜きをするとよいでしょう。
理由5: 通貨ペアが口座タイプに対応していない
画面右下の通信状況が正常にもかかわらず、チャートが「アップデート待機中」のまま動かないことがあります。
このとき、通貨ペアが口座タイプに対応していない可能性を考えましょう。
希望の通貨ペアを表示させることで、このトラブルは解決します。
チャートが「アップデート待機中」なのは通貨に対応していないから
通貨ペアが口座に対応していない場合、MT4ではチャートが「アップデート待機中」のままずっと切り替わりません。
MT4が通貨ペアのデータを認識できていないからです。
開いたばかりのMT4は、USD/JPYのような数種類のメジャー通貨にしか対応していません。
FX会社で扱っていても、MT4で非対応の通貨ペアを選ぶと、チャートや気配値を示してもらえないでしょう。
チェックしたい通貨のチャートが「アップデート待機中」の場合、MT4に対応していない可能性が高いといえます。
対処法: 希望の通貨ペアを表示させる
MT4に対応していない通貨ペアを表示させるには、以下の手順が必要です。
- 1.上部ツールバーの「表示」から「通貨ペアリスト」を選ぶ
- 2.希望の通貨ペアを選び「表示」ボタンをクリック
- 3.選んだ通貨ペアが気配値ウインドウに出るので、「アップデート待機中」と書いてあるチャートにドラッグ&ドロップ
このとき通貨ペアの名称に注意が必要です。
同じ通貨の組み合わせでも、FX会社が使っている名称が違うことがあります。
たとえばXMのEUR/USDはスタンダード口座ならそのままです。
しかしZero口座では「EUR/USD.」と最後にドットがつきます。
正式名称に気をつけながら、希望の通貨ペアをチャートに出す作業を進めましょう。
理由6: MT4のバージョンが古くて使えない
MT4のバージョンが古くてログインできなかったり、機能を動かせなかったりするケースにも注意です。
自身が使用中のバージョンをチェックし、古すぎるようならアップデートや新しいタイプのインストールを考えましょう。
MT4のバージョンをチェックしよう
チャートが「旧バージョン」と表示されて動かないときは、MT4が古すぎるのが原因です。
MT4の開発者であるMetaQuotesは進化版として「MT5」を世に出しており、MT4の使用時はバージョンの古さに気をつけなければなりません。
過去にFX取引をしたことがあり、長期間の放置後に使用再開すると、バージョンの古さで使えなくなるケースがあります。
上部ツールバーの「ヘルプ」から「バージョン」情報をクリックし、「Build1065」以前なら、MT4が古すぎるサインです。
MT4には最新版の「Build1090」があり、それより古いバージョンは使いづらくなっています。
チャートが「旧バージョン」と表示されて使えなければ、使用中のMT4が古すぎるのが原因です。
対処法: アップデートかMT5への切り替え
MT4が古すぎて使えないと分かったら、Build1090へのアップデートを試みましょう。
新しくなったMT4はチャートが見られるだけでなく、機能も全体的に使いやすいといえます。
MT5への切り替えも選択肢です。
こちらはMT4から派生したモデルで、チャートの進み具合も早くなっています。
古くなったMT4は捨てて、新しいタイプに切り替えましょう。
まとめ
MT4はさまざまな原因でチャートを見られなかったり、画面が止まったりすることがあります。
口座の無効化、サーバーや接続環境のトラブル、バージョンの古さなどが主な原因です。
トラブルの状態から原因をチェックし、適切な対処を施しましょう。
今回の記事を読めば、MT4が使いづらくなってもすぐに解決できるのではないでしょうか。