海外FXを選びは”ロスカット水準”が重要!ロスカット水準とレバレッジの関係を解説
海外FXはレバレッジが高く、少ない資金でFX取引をできることが大きな魅力です。
しかし、FX取引において「レバレッジ」と同じくらい重要になるのが「ロスカット水準」です。
海外FXはレバレッジが高いことが大きな魅力のため、レバレッジが高ければ高い業者の方がいいと思う方も多いかもしれませんが、実は、ロスカット水準も業者を選ぶときにとても重要なのです。
そこで今回は、海外FXのロスカットの基礎知識や、ロスカットまでの許容pipsを決める3つの要素、海外FX業者人気8社のロスカット水準とレバレッジの比較について解説します。
ロスカットの基礎知識
FXを始めたばかりの方にとって、海外FX業者を選ぶ際に重要となるロスカットとは何なのか良く分からない方も多いと思います。
そこでまずは、ロスカットの基礎知識について解説します。
ロスカットとは?
ロスカットとは、自動的にポジションを決済させる仕組みのことです。
FXはレバレッジという仕組みを利用した取引であるため、相場が予想とは逆に大きく動いた際に、損失が大きくなります。
そこで、一定の損失が発生した際に、さらなる損失の拡大を防ぐために、強制的に取引を終了させることを「ロスカット」と言うのです。
この強制決済ラインのことを「ロスカット水準」と言います。
ロスカット水準は各FX業者によって異なりますが、「口座証拠金維持率が〇%に下回ったら強制決済する」という具合に、証拠金維持率を指標にしているのは共通しています。
このロスカット水準が低いほど、ポジションを長く持つことができます。
一方、ロスカット水準が高いと、ちょっとした相場の変動でポジションがすぐに決済されてしまいます。
つまり、ロスカット水準が低ければ低いほど、損失の確定も遅くなり負けにくくなるのです。
証拠金維持率とは?
証拠金維持率とは、「有効証拠金÷必要証拠金×100」で計算される数値のことです。
保有ポジションに対して、どれくらい口座に余裕があるかを数値化したものです。
ほとんどのFX業者では、取引プラットフォーム上(MT4など)に証拠金維持率が表示されています。
以下に、証拠金維持率の計算方法の例を紹介するので、参考にしてみてください。
【証拠金維持率の計算例】
以下の状況を想定した場合の証拠金維持率の計算方法を紹介します。
- ・口座残高10万円
- ・1ドル100円
- ・5万通貨
まず、有効証拠金は取引に使える資金のため、有効証拠金は口座残高の10万円になります。
必要証拠金(ポジションを持つのに必要な証拠金)は、「注文時の価格×エントリー枚数÷レバレッジ」で計算できるため、「100円×5万通貨÷レバレッジ500倍=必要証拠金1万円」となります。
そのため、このときエントリーした際の証拠金維持率は、「有効証拠金10万円÷必要証拠金1万円×100=1,000%」となります。
一方、ドル円下落時の証拠金の維持率は、100pips×5万通貨で5万円の含み損が発生しているため、「有効証拠金(10万円−5万円)÷必要証拠金1万円×100=500%」となり、含み損の増加によって証拠金維持率が下がってしまうのです。
このように、含み損がどんどん増えて、最終的にロスカット水準の証拠金維持率に達してしまうと取引が終了してしまいます。
ロスカットとマージンコールの違い
マージンコールとは、損失の発生によって証拠金維持率が強制ロスカットが発生する危険性が高くなった場合に、FX業者から届く通知のことです。
ロスカットと異なり、ポジションを強制的に決済されることはありませんが、ロスカットされる1歩手前と言えるでしょう。
そのため、別名「ロスカットアラート」とも呼ばれます。
ロスカットアラートが送られてきたら、ロスカットが近づいている警告となるため以下の対応を検討・実施するのが無難です。
- ・ポジションの一部または全部を決済する
- ・入金して証拠金を増やして証拠金維持率を上げる
海外FXのロスカットまでの許容pipsが決まる3つの要素
ロスカット水準の証拠金維持率によって、耐えられる含み損が変わってきます。
そのため、ロスカットまでの耐えられる含み損は「ロスカットまでの許容pips」をチェックするといいでしょう。
ロスカットまでの許容pipsが大きいほど、それだけロスカットしにくくなります。
ここからは、ロスカットまでの許容pipsを決める「ロスカット水準」「レバレッジサイズ」「エントリー枚数」の3つの要素について解説します。
ロスカット水準
ロスカット水準(証拠金維持率)が低い業者ほど、ロスカットまでの許容pipsの幅が大きくなります。
例として、以下の条件の下に、「ロスカット水準が80%」「ロスカット水準が50%」「ロスカット水準が20%」の場合を比較してみました。
【条件】
- ・1ドル100円でロングエントリー
- ・取引ロット数10万通貨
- ・入金額5万円
- ・必要証拠金5万円
- ・レバレッジ500倍
「ロスカット水準が80%」の場合
ロスカット水準(証拠金維持率)が80%なので、必要証拠金5万円×80%=40,000円が有効証拠金となります。
ロスカットまでに許容できる含み損は「5万円−40,,000円=10,000円」となり、ロスカットまでに許容できるpipsは「10,000円÷10万通貨×100=10pips」となります。
「ロスカット水準が50%」の場合
ロスカット水準が50%なので、必要証拠金5万円×50%=25,000円が有効証拠金となります。
そのため、ロスカットまでに許容できる含み損は「5万円−25,000円=25,000円」となり、ロスカットまでに許容できるpipsは「25,000÷10万通貨×100=25pips」となります。
「ロスカット水準が20%」の場合
ロスカット水準が20%なので、必要証拠金5万円×20%=10,000円が有効証拠金になります。
つまり、ロスカットまでに許容できる含み損は「5万円−10,000円=40,000円」となり、ロスカットまでに許容できるpipsは、「40,000円÷10万通貨×100=40pips」となります。
このように、ロスカット水準が低ければ低いほど、損失の確定が遅くなり、ポジションを長く持つことができます。その結果、負ける可能性が低くなり利益を出しやすくなります。
レバレッジサイズ
レバレッジサイズが大きいほど必要証拠金が少なくなるため、ロスカットまでの許容pipsが大きくなります。
例として以下の条件の下に、「レバレッジサイズ100倍」「レバレッジサイズ500倍」「レバレッジサイズ1000倍」の場合で比較してみました。
【条件】
- ・1ドル100円でロングエントリー
- ・取引ロット数5万通貨
- ・入金額5万円
- ・ロスカット水準50%
「レバレッジサイズ100倍」の場合
必要証拠金は「5万通貨÷100倍=5万円」になり、有効証拠金は「5万円×50%=25,000円」となります。
つまり、ロスカットまでに許容できる含み損は「5万円−25,000円=25,000円」となり、ロスカットまでに許容できるpipsは「25,000円÷5万通貨=50pips」となります。
「レバレッジサイズ500倍」の場合
必要証拠金は「5万通貨÷500倍=1万円」になり、有効証拠金は「1万円×50%=5000円」となります。
つまり、ロスカットまでの許容できる含み損は「5万円−5000円=45,000円」となり、ロスカットまでに許容できるpipsは「45,000円÷5万通貨=90pips」となります。
「レバレッジサイズ1000倍」の場合
必要証拠金は「5万通貨÷1000倍」で1,000円になり、有効証拠金は「1,000円×50%=500円」となります。
つまり、ロスカットまでの許容できる含み損は「5万円−500円=49,500円」となり、ロスカットまでに許容できるpipsは「49,500円÷5万通貨=99pips」となります。
このように、ロスカット水準が同じでもレバレッジサイズが大きい方が、ロスカットされる可能性が低くなります。
エントリー枚数
エントリー数が少ないほど、ロスカットまでの許容pipsも大きくなります。
例として以下の条件の下に、「エントリー枚数が1万通貨」「エントリー枚数が5万通貨」「エントリー枚数が10万通貨」の場合で比較してみました。
【条件】
- ・入金額5万円
- ・ロスカット水準50%
- ・レバレッジ500倍
「エントリー枚数が1万通貨」の場合
必要証拠金は「1万通貨÷500倍×100=2,000円」になり、有効証拠金は「2,000×50%=1,000円」になります。
つまり、ロスカットまでに許容できる含み損は「5万円−1,000円=49,000円」となり、ロスカットまでに許容できるpipsは「49,000円÷1万通貨×100=490pips」となります。
「エントリー枚数が5万通貨」の場合
必要証拠金は「5万通貨÷500倍×100=10,,000円」になり、有効証拠金は「10,000円×50%=5,000円」になります。
つまり、ロスカットまでに許容できる含み損は「5万円−5,000円=45,000円」となり、ロスカットまでに許容できるpipsは「45,000円÷5万通貨×100=90pips」となります。
「エントリー枚数が10万通貨」の場合
必要証拠金は「10万通貨÷500倍×100=20,000円」になり、有効証拠金は「20,000円×50%=10,000円」になります。
つまり、ロスカットまでに許容できる含み損は「5万円−10,000円=40,000円」となり、ロスカットまでに許容できるpipsは「40,000円÷10万通貨×100=40pips」となります。
このように、エントリー枚数が少ないほどロスカットまでの許容pipsが大きくなります。
海外FX業者人気8社のロスカット水準と最大レバレッジを比較
海外FX業者は業者ごとに最大レバレッジやロスカット水準が大きく異なります。
そこでここからは、海外FX業者の中でも人気のある8社の「ロスカット水準」と「最大レバレッジ」を表にまとめてみました。
海外FX業者 | ロスカット水準 | 最大レバレッジ |
---|---|---|
GEMFOREX | 20% | 1000倍 |
FBS | 20% | 3000倍 |
XM | 20% | 888倍 |
iFOREX | 0% | 400倍 |
TitanFX | 20% | 500倍 |
AXIORY | 20% | 400倍 |
TRDEVIEW | 100% | 200倍 |
この中でも特に目立つには、「iFOREX」のロスカット水準0%でしょう。
「iFOREX」では、一度ポジションを持てば口座からお金がなくなるまでポジションを保有することが可能です。
また、「FBS」は、ロスカット水準が20%と他の海外FX業者と同じですが、最大レバレッジが3000倍とかなりのハイレバレッジのため、ロスカットされる可能性が低いです。
一方、ロスカット水準が100%で最大レバレッジが200倍である「TRADEVIEW」は、ロスカットされやすい業者であると言えます。
海外FX業者の多くはロスカット水準が20%が平均的ですが、国内FX業者の多くはロスカット水準が50%〜60%が平均的です。
つまり、国内FX業者はロスカット水準が高いため、ロスカットされやすいのです。
一方、海外FXはロスカット水準が低く、レバレッジが高いためポジションを長く保有することができるのです。
まとめ
海外FXはハイレバレッジで少ない資金でトレードできることが大きな魅力ですが、ロスカット水準を考慮しないと、せっかくハイレバレッジでエントリーしてもすぐにロスカットされてしまう可能性があります。
また、ロスカット水準だけでなく、最大レバレッジも考慮して海外FX業者を選ぶことが大切です。
例えば、ロスカット水準が低くても、最大レバレッジが低いと、ちょっとした変動ですぐにロスカットされてしまうこともあります。
そのため、海外FX業者を選ぶ際は、レバレッジとロスカット水準をしっかりと把握して選ぶようにしましょう。
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