マイナーな海外FXは危険!出金拒否を避けるために出来ることは?
最近は海外FXの利用者が増加しており、ハイレバレッジでの取引が可能なFX会社が人気となっています。
日本語に対応している海外FX会社が増えている中、誰でも簡単に海外FXの口座を開設することが可能となりました。
しかしその一方で、海外FXによって不当な被害を受けたという話もよく見られます。
特に話題となるのが海外FXの出金拒否による被害です。
国内FXではまず起こらない事態ですが、実は海外FXではFX会社によって出金拒否されるというケースがまれにあります。
実際に、海外FX会社の利用者の中には、数百万円の利益が出ていたにもかかわらず何の理由の説明もなく出金拒否されたという話もあります。
残念ながら、海外FXの多くは会社の所在地が海外にあるため、そのような被害に遭ってしまった場合は泣き寝入りするしかないというのが現状です。
海外FXはキャッシュバックキャンペーンなどが豪華な会社が多いので、最近では投資初心者の方にも注目を浴びていますが、海外FXはこのような危険な一面もあるので会社選びは十分慎重にならなければいけません。
そこで今回は、海外FXの出金拒否の被害に遭わないためにも、出金拒否の対策方法を解説いたします。
マイナーな海外FX業者会社だと出金拒否される可能性がある
海外FXで特に出金拒否の可能性が高いのが、マイナーな海外FX会社です。
最近は海外FXの人気によって様々な海外FX会社が設立されており、顧客の奪い合いとなっている状態です。
以前では見向きもされなかったようなよく名前の知られていない海外FX会社でも、SNSなどに広告を出すことによって興味を持つ人が出てくるようになりました。
そのような状況の中、詐欺のFX会社の存在も確認されるようになりました。
手口としては、インターネット上(主にSNS)から海外FX専用と称した自動売買ソフト(EA)の販売行ってEAの購入者を詐欺FX会社へ誘導、証拠金をだまし取り架空の取引を演出するという詐欺があります。
このような場合、例え運よく利益が出たとしても、結局は出金拒否されるため利益を手にすることはできないということになります。
海外FXによる詐欺被害に遭わないためにも、海外FXの口座を開設する前には以下の3つをしっかり確認しましょう。
海外FX会社の口座を開設する前に確認すべきこと
- ・金融ライセンスを獲得しているかどうか
- ・信託保全が行われているかどうか
- ・利用者(口コミ)は多いかどうか
金融ライセンスを獲得できていない海外FX業者は危険
海外FXによる出金拒否を避けるうえでまず確認したいのが、「金融ライセンスを取得しているかどうか」ということです。
金融ライセンスを取得するには、
- ・顧客から預かった投資資金の管理はしっかりされているか
- ・十分な資本金はあるか
- ・正当な出金手続きは用意されているか
- ・経済状況は健全かどうか
といった一定の条件が厳格に定められており、これらをすべてクリアする必要があります。
なので、金融ライセンスを取得しているFX会社であればとりあえずは安全と考えて良いでしょう。
金融ライセンスのなかでも、
- ・FCA英国金融行為監督機構
- ・CySECキプロス証券取引委員会
- ・IFSCベリーズ国際金融委員会
- ・FSPニュージーランド
- ・ASICオーストラリア証券投資委員会
といった5つのうちどれかを取得しているのであれば、ますます安心できるFX会社といえます。
この中で特に安全性の高さが保証されているのが、英国金融行為監督機構(FCA)の金融ライセンスです。
ちなみに、大手の海外FX会社でFCAの金融ライセンスを取得している会社は以下の通りです。
FCAの金融ライセンスを取得している代表的な海外FX会社一覧
- ・XMTrading
- ・FXPro
- ・LAND-FX
また、キプロス証券取引委員会(CySEC)の金融ライセンスも安全性が高く、これを取得するためには保証機関への加入が必要とされています。
万が一倒産などで海外FX会社が顧客の資金を返金できない事態に陥った場合、代わりにこの保証機関が返還してくれる制度が用意されているため、このCySECを取得している海外FX会社も出金拒否される可能性がかなり低い会社といえるでしょう。
また、日本の金融ライセンスについては必ずしも取得している必要はありません。
金融庁に認可されるためにはレバレッジを最大25倍に制限しなければならないため、海外FX会社はあえて日本国内の金融ライセンスを申請していないという現状があるからです。
海外FXの口座を開設する前には、必ず金融ライセンスの有無と、取得している金融ライセンスの種類を確認するようにしましょう。
信託保全が行われていない海外FX業者は危険
海外FXによる出金拒否を避けるうえで次に確認したいのが、「信託保全は行われているかどうか」ということです。
信託保全が健全に行われている場合、海外FX会社が顧客の投資資金を勝手に出金することができなくなります。
信託保全がされているということは、顧客の資金管理がきちんとされているという証拠となるため、信託保全されている海外FX会社なら出金拒否される可能性が低いといえます。
また出金拒否を十分避けるために、ICFに加盟しているかどうかも併せて確認しておきたいところです。
ICFとは投資家補償基金のことで、万が一FX業者が破綻し信託保全を一切していなかった場合でも、一人あたり最大2万ユーロまで保証を受けることができる制度となっています。
ちなみに海外FXで信託保全がされている代表的な会社は以下の通りです。
信託保全がされている代表的な海外FX会社一覧
- ・XMTrading
- ・TitanFX
- ・FXPro
- ・AXIORY
顧客の資金管理方法や保証の有無は非常に大事な部分となってきますので、海外FXの口座を開設する前には、信託保全がされているかどうか、また、ICFに加盟しているかどうかを海外FX会社の公式ホームページで確認するようにしましょう。
利用者(口コミ)の少ない海外FX業者は危険
出金拒否を避けるうえで、利用者(口コミ)の多い海外FX会社を選ぶようにするとより安全です。
最近ではTwitterなどで検索することにより、FX会社の評判などをすぐに確認することができるようになりました。
僕はXMを使っています。
出金する時は手数料が安く、3営業日程で着金する住信SBI銀行を指定しています。着金後、貯金用の口座にアプリから振り込めるのでとても便利です。
普段はまとまった金額を出金していますが、先週南国にいきたい気分になったので旅費80万ほど出金しました💰💰💰🏄🌊 pic.twitter.com/zVB6aINwU2
— 春野ユキFX (@y_fractal) 2020年1月6日
逆にインターネットで検索したときに口コミが少ないFX会社は、安全かどうかを判断し辛いため手を出さないほうが無難といえます。
利用者の多い海外FXほど、Twitterなどでよく利用している状況が呟かれていますが、逆に怪しいFX会社になると一般人アカウントを装った業者の宣伝口コミが多く見られます。
まずは口座開設を検討している海外FX会社の名前をインターネットで検索して、実際の利用者の口コミを確認してみましょう。
中には出金拒否の被害がツイートされている場合もあるかもしれません。
大手の海外FX会社でも出金拒否される場合がある
大手の海外FX会社でも出金拒否される場合があります。
例えば、当ページで名前が挙がっていたXMTradingやFXproといった、金融ライセンスがあり尚且つ信託保全がされているFX会社です。
このような大手であっても、規約違反を犯してしまえば出金拒否や最悪の場合は口座が凍結される場合があります。
例えば2つ以上の口座を使って行う両建て取引やアービトラージ行為、システムの弱点をついた取引行為などを行った場合です。
実際にこのような不正取引を行ったトレーダーが、口座を凍結され利益を没収されたケースがあります。
このような規約違反による出金拒否は海外FXのみならず、国内FXでも十分あり得ますので、上記のような取引は行わないように注意しましょう。
通常の取引を行っているのであればまず問題ありません。
しかし、FX会社によってはスキャルピングトレードが禁止されている場合がありますので、この点は確認するようにしましょう。
海外FXで出金拒否が起こったときにまず確認すべきこと
自分が海外FXで出金拒否された場合、以下のことをまず確認しましょう。
海外FXで出金拒否された場合に確認すること
- ・出金手続きは正しく行われたか?
- ・出金の指定先はFX口座の名義と同名義か?
- ・手数料が出金予定額を上回ってないか?
- ・規約違反を犯していないか?
- ・クレジットボーナスを出金しようとしていないか?
出金手続きは正しく行われたか?
海外FXの出金手続きは基本的に海外送金になるため、国内FXで出金手続きを行うよりも多少ややこしくなってしまいます。
海外FXでは出金の申請を英語で行わなければならない場合も多く、そのため記入漏れや記入ミスによって出金拒否されてしまうケースもよくあります。
出金拒否となった場合はまず、出金方法や出金額、出金先に指定した銀行名や金融機関コード等に間違いがないかよく確認しましょう。
出金の指定先はFX口座の名義と同名義か?
海外FX会社ではマネーロンダリングを防ぐ目的で、取引口座と別名義の口座への出金は固く禁止されています。
別名義の口座が指定されている場合の出金拒否はもちろん、意図的とみなされた場合は最悪の場合口座凍結もあり得ます。
海外FXで出金申請する場合は、必ず取引口座の登録者と同名義のクレジットカードや銀行口座であることを確認しましょう。
手数料が出金予定額を上回ってないか?
海外FXは海外送金となるため、出金手数料が基本的に高くなっています。
そのため数千円の利益を出金しようとした場合には、出金手数料が出金予定額を上回ってしまうことがあります。
その場合は出金不可となるので、出金予定額と出金手数料を出勤前に確認するようにしましょう。
規約違反を犯していないか?
前述した通り、複数の口座間に渡る両建て取引やアービトラージと代表とする不正な取引を行っている場合、規約違反により出金拒否されることがあります。
特に、意図的でないにしても、気づかないうちに複数の口座間での両建て行為をやってしまう可能性があります。
例えば、XMTradingでは一つの名義で複数の口座が開設できます。
その場合、一つの口座での両建て行為はOKですが、2つ以上の口座を使った両建て行為は禁止されています。
2つ以上の口座を使った両建て行為とは、Aの口座でドル円をロングしておきながらBの口座でドル円をショートするという取引行為です。
海外FX会社はゼロカットを採用している会社が多いので、この取引方法を雇用統計の発表時などに行ってしまうと、不正に利益を得やすくなるので基本的に禁止されています。
同じ会社でこのような両建て行為を行っていなくても、別のFX会社の口座で行っていることが発覚した場合も処罰の対象となる可能性があります。
例えばA会社でドル円をロングすると同時に、B会社でドル円をショートした場合です。
また、「〇分以内の取引は禁止」といったFX会社も中にはありますので、口座開設の際には規約に目を通すようにしましょう。
クレジットボーナスを出金しようとしていないか?
初心者の方だとやってしまうのが、海外FX会社のキャンペーンで得たクレジットボーナスを出金しようとしてしまって拒否されるケースです。
海外FXは口座開設の際に口座に数千円から数万円のクレジットボーナスが付与される場合がありますが、クレジットボーナスは基本的に出金対象外となっています。
尚、クレジットボーナスを使った取引によって得た利益は基本的に出金できます。
出金拒否の理由がわからない場合はサポートに連絡しよう
出金拒否が行われた場合はまずFX会社から連絡がきていないかを確認して、連絡が無かった場合はこちらからサポートにメールなどで連絡しましょう。
大手の海外FX会社では日本人スタッフが在籍していることが多いので、サポートは日本語で対応してもらえる場合が多いです。
会社によってはメールによるサポートだけでなく、24時間体制のSkypeやチャットによるリアルタイムでのサポートも行われています。
なので、出金拒否された理由がわからない場合は慌てずに、まずはサポートに連絡して原因を聞いてみましょう。
まとめ
出金拒否といった被害に遭わないためにも、海外FX会社の口座を開設する前にはまず、FX会社の公式ホームページで以下の2つの点を確認しましょう。
- ・金融ライセンスの有無
- ・信託保全の有無
上記の条件が満たされている場合、会社側の都合による不当な出金拒否はまず行われないと考えて大丈夫です。
その他、インターネット上で利用者の口コミなども検索して、自分の他に日本人の利用者がいるかどうかもチェックしてみましょう。
出金拒否が不安であれば、最初は入金する金額を控えめにしておき、一度出金申請を試しに出してみるというのも一つの手です。
それでも出金拒否が行われた場合は、出金手続きに誤りがなかったか、規約違反を犯していないかどうかなどを確認しましょう。
大手の海外FX会社であれば日本人スタッフによって丁寧に対応してもらえるので、身に覚えがない出金拒否が行われた場合はまずサポートに連絡を取るようにしてください。
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