MT4のボリンジャーバンド設定方法と、バンドウォークなど役立つトレード手法
FXのトレードで今後の価格変動を予測するための方法にはいくつか種類がありますが、その中でも多くのトレーダーに人気があるのがテクニカル分析となります。
テクニカル分析は過去のチャートから将来の価格変動を予測するための分析であり、価格の予測が難しFXにおいて頼りになる分析です。
予測に役立つ?ボリンンジャーバンドが人気の理由
そのテクニカル分析の中でも、FX初心者から中級者、プロトレーダーまでが利用しているのがボリンジャーバンドです。
ボリンジャーバンドは統計学の観点から価格の変動範囲を予測するテクニカル分析で、よく見るのが3本のバンドで構成されているチャートとなります。
特にボリンジャーバンドは、3本目のバンドである±3σは範囲内で計算上は99%価格変動が収まるとされていることから、大きく値動きがあった際には予測に役立ちやすいということから人気があるのです。
ただ、人気あるボリンジャーバンドですが、取引ツールとして人気があるMT4だと設定方法が少し難しくなっているのです。
そこで、MT4でボリンジャーバンドを設定する方法とボリンジャーバンドの使い方を紹介します。
MT4でボリンジャーバンドを表示させる方法
では実際にMT4でボリンジャーバンドを表示させる方法を解説していきます。
はじめてボリンジャーバンドを設定する人のために、ボリンジャバンドの表示方法から設定変更、標準的な馴染みあるボリンジャーバンドの設定の仕方までを解説します。
それではまず、MT4上のボリンジャーバンドを立ち上げましょう。
MT4では挿入から各種インディケーターを設定可能
MT4でボリンジャーバンドを設定するためには「挿入」→「インディケータ」→「トレンド」→「BollingerBands」の順で選択していく必要があります。
そのためにまず、MT4上部メニューにある「挿入」を選択しましょう。
挿入は下記画面黄色枠で囲まれている部分にあります。
挿入を選択後は下記画面の通り「インディケータ」→「トレンド」→「BollingerBands」を選択してください。
インディケータにマウスのカーソルを合わせるだけでも次のトレンド等が表示されていくので、メニューの枠外にカーソルが移動しないように選択をしていきましょう。
ボリンジャーバンド(BollingerBands)を選択すると、ボリンジャーバンドの設定画面が表示されます。
初期の段階ではこのまま「OK」を選択してください。
OKを選択するとチャートにボリンジャーバンドが表示されます。
これでMT4にボリンジャーバンドを表示させることができます。
基本的にここまでの設定方法でMT4に搭載されている他のテクニカル分析も、同様に表示をさせることができます。
「挿入」→「インディケータ」までを選択すれば、あとはトレンド系やオシレーター系のテクニカル分析なのかを選択すれば目当てのテクニカル分析を探して表示させれるので活用してみてください。
MT4でボリンジャーバンドの設定変更方法
MT4でボリンジャーバンドを設定させたのであれば、ボリンジャーバンドの設定変更方法を覚えておきましょう。
ボリンジャーバンドの設定変更方法は、先ほどの上部メニューの挿入ではなくチャートから行うことができます。
「チャート」→「表示中のインディケータ」を選択してください。
表示中のインディケータの一覧が表示されるので、そちらからBollingerBandsを選択してください。
するとBollingerBandsの設定画面が表示されます。
こちらのBollingerBandsの設定画面で基本的に、
- ・期間:ボリンジャーバンドの計算範囲
- ・偏差(σ):ボリンジャーバンドの線の設定
- ・適用価格:ボリンジャーバンドの計算で使われる価格
- ・スタイル:ボリンジャーバンドの線の色や太さ
を変更することができます。
ただ、ボリンジャーバンドの場合、基本的にはMT4のデフォルトの設定で使っても問題がありません。
そのため、初心者の場合は期間や適用価格などは変更せずに、スタイルでバンドが確認しやすいように変更したりしましょう。
ボリンジャーバンドでお馴染みの3本線を表示させる方法
ここまでボリンジャーバンドの表示や設定方法を紹介してきました。
少しお気づきの方もおられるかもしれませんが、よくみるボリンジャーバンドとは線の数が違う事に気付くと思います。
下記画面がMT4でボリンジャーバンドを表示させた時の画面ですが、線(バンド)が1本しか表示されていないことがわかります。
通常ボリンジャーバンドは、3本もしくは2本の線で構成されており、これでは1本の±2σでしか分析を行うことができません。
そこでMT4でもよく見るボリンジャーバンドに設定する方法を紹介します。
設定方法としては非常に単純で現在のM4で一本のバンドしか表示されていないのであれば、追加で二本のバンドを表示させれば良いのです。
再びボリンジャーバンドを表示させた方法を2回繰り返しましょう。
「挿入」→「インディケータ」→「トレンド」→「BollingerBands」で表示させることができるので同様に設定をしてください。
3本線を表示するときの注意点
ただ、この時に一点注意があります。
BollingerBandsの設定画面で「偏差」は必ず変更するようにしてください。
初期設定の偏差2のまま表示をさせてしまうと、同じボリンジャーバンドが表示されてしまうので、線同士が被って一本の線でしか表示されません。
下記画面の通り、偏差の入力フォームに1もしくは3を追加しましょう。
(2はMT4初期の段階で設定されている)
それと、スタイルの方も必要があれば変更をしましょう。
同じ色だと見にくかったり、線の太さを変えたいという場合に変更をすることができます。
ボリンジャーバンドを二本追加すると下記の通り表示されます。
これで、普段見るボリンジャーバンドを表示させることができます。
今回は±σ1、±σ2、±σ3を表示させましたが、±σ1が必要無いという場合には±σ2と±σ3だけを表示させてください。
ボリンジャーバンドを使ったトレード方法を紹介
ボリンジャーバンドを表示させたのであれば、実際にボリンジャーバンドをトレードに取り入れていきましょう。
ボリンジャーバンドは、計算上は±1σの範囲内に68.3%で収まる、±2σの範囲内に95.4%で収まる、±3σの範囲内に99.7%で収まる、とされています。
そのため、チャートのローソク足がどのラインにタッチをしたのかを見ることによって、トレード予測を立てることができます。
では実際に、ボリンジャーバンドを使ったトレードの方法を紹介していきます。
ボリンジャーバンドを使った逆張り
ボリンジャーバンドの代表的な使い方は、±3σもしくは±2σにローソク足がタッチをした際に、エントリーもしくは決済の判断を行うという方法になります。
下記画面はドル円の日足チャートの一部を抜粋したものです。
こちら、左下の黄色〇で一番外側の-3σにタッチをしかけました。
完全にタッチをしてはいないものの、限りなく-3σのバンドに近づき反発をしたということで、ドル円の買いサインと判断することができます。
その後、ドル円の価格は上昇し、右上黄色〇の部分で+3σのバンドにタッチしており、ここで決済(売り)のサインと判断することができます。
実際にこの通りにトレードができれば、103円近くで買うことができ、106円半ばで売ることができるので300pips近く獲得することができるのです。
このように、±3σもしくは±2σにタッチをした段階で、エントリーもしくは決済の判断を行う逆張りのトレード方法として活用することができます。
あくまで、タッチした方向とは逆にエントリーをするということを間違えないようにしましょう。
バンドウォークを使った順張り
ボリンジャーバンドにはバンドウォークと呼ばれる分析方法があります。
バンドウォークとは、±3σもしくは±2σのバンドに沿う形でローソク足が移動する分析となります。
まずは下記画面をご覧ください。
ドル円の1時間足チャートで-3σと-2σに沿う形でローソク足が移動していることがわかります。
このようにローソク足が一度±3σ付近にタッチもしくは近づいた以降、バンドに沿って移動をしていくのがバンドウォークです。
そのためバンドウォークを狙ったトレード方法であれば、ローソク足が±3σのバンドにタッチ後に同方向にエントリーを行い、トレンドに沿った形でトレードを行います。
利確のタイミングとしては、ローソク足が±3σから離れ出した時やトレンド転換が確認出来た時、もしくはσ±1にローソク足がタッチした時をサインとしてトレードを行うことができます。
ただ、こちらのバンドウォークは明確に±3σにタッチをしたからと言って、確実にトレンドを形成してローソク足が移動をするものではありません。
曖昧な形でバンドに沿って移動をしたりすることもあるので、明確なトレードのサインとして活用するよりも、トレンドが形成されているという判断で活用をした方が上手くトレードができるでしょう。
もちろん、順張りで長くバンドウォークは続くことがあるので、上手く活用することができれば大きな利幅を狙うことができます。
他のテクニカル分析と組み合わせると、さらに高い優位性を持てる
ここまでボリンジャーバンドの使い方について紹介をしてきましたが、ボリンジャーバンドは単体で使うよりも他のテクニカル分析と組み合わせた方が高い優位性を持つことができます。
ボリンジャーバンドの±3σにローソク足がタッチをした場合に、反発をするのかバンドウォークを形成していくのか、ボリンジャーバンドだけでは判断が難しい場合があります。
そのため、ボリンジャーバンドだけではなくRSIや移動平均線などを組み合わせて使っていきましょう。
特にボリンジャーバンドとRSIの組み合わせは使いやすく、ボリンジャーバンドが+3σにタッチをした場合にRSIの値が80を超えていれば買われすぎのサインと判断することができるため、ボリンジャーバンド内で値動きが収まると判断し売っていくことができます。
他にも、ボリンジャーバンドのバンド幅(+3σと-3σの間)が狭くなった時には、RSIを確認し値が50付近であればレンジと判断することができます。
レンジであれば、一定の値幅を往復しやすいためボリンジャーバンドの±2σの反発を狙った値幅取りを行えます。
このようにボリンジャーバンド単体ではなく、他のテクニカル分析と組み合わせることで上手く状況を判断しながらトレードを行えるのです。
まとめ
いかがでしたでしょうか。
今回はMT4でボリンジャーバンドを設定する方法と使い方を紹介しました。
ボリンジャーバンドはバンドでの反発やバンドウォークでトレードサインを見つけやすいので、初心者にも使いやすいテクニカル分析となっています。
もし普段使うテクニカル分析を探していたり、今使っているもので上手くトレードできない場合には、ぜひボリンジャーバンドを使ってみてください。
ボリンジャーバンドは設定も簡単で、他のテクニカル分析との組み合わせ効果も高いので、今後トレードを行っていく中で使いこなせていれば1つの武器として役にたつでしょう。
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